スタイリスト梶雄太が伝授!
ミューズにも可愛いメンズ服の極意11
メンズ服のことは、素直にメンズに聞いてみましょう。というわけでお人柄もピースフルでご機嫌なスタイリスト梶雄太さんに、オトナミューズによさげなメンズ服のコーデ、教えてもらいました。カラフルだったり、意外な組み合わせだったり。いつもと違う新鮮なヒントがいっぱい!
ラルフのシャツに、ハーフパンツ。
エレガントとカジュアルでお互いをよく見せないとね!
「色の組み合わせが可愛いなと思って。メンズのラルフのシャツにゆるいパンツなんだけど、足元はヒールね、マノロ。なんかさ、メンズのカジュアルなもの着るならちょっとちゃんとメイクとかもして、女性っぽさがあったほうが、服も人も引き立て合うと思うんだよね」(梶さん)
シャツがちらっと見えるだけで違うよね
「着てるのは全部メンズね。スエットのセットアップなんだけど、ピンクのシャツを挟むだけでちょっと可愛くなるの。これいいよ。やってみて。足元はティンバーのシューズね。懐かしいっしょ。いや、似合うよねー、岩堀さん」(梶さん)
ボウタイなんか結ばなくていいの、あえて
「シャツとタイはまあ、メンズの代表的なアイテムね。こんなのもうダラッとやって、スエットパンツでフラットシューズで。一個一個見るとちゃんとしたアイテムなんだけど、まだ暑いしいいじゃん、結ばなくても」(梶さん)
1枚で着てもいいけど重ねるのは男の癖かもね
「インに白いカットソーを入れて、ちょっとだけきちんと感がある感じ。なんでシャツを1枚で着ないのかって? なんだろうね。感覚的に男がシャツ1枚だと乳首透けるの気持ち悪いからインナー着がちってのはある。それかもね」(梶さん)
ピンクとか、赤とか色もっと着ればいいと思う
「セットアップはユニセックス。靴の色とスニーカーの色を合わせるのは俺、よくやるかも。あと俺、スニーカーをギアとして見てないというか“何年代の何のモデル”とか、気にしない。必要ないから」(梶さん)
ラグランTシャツってね、楽だよ
「分かりやすいコントラストだよね、スカートにメンズのシャツ。これ、うち(梶さんがディレクションするブランド、サンセ サンセ)ので、メンズっていうかユニセックス。女のコが着ても全然いいよ、楽だよ。着たいもん着なよ」(梶さん)
このスエット、岩堀さん似合い過ぎだよね(笑)
「ガーリーな白いドレスに、ガツッと黄色ね。さっきから編集さんがラムちゃんみたいで可愛いって騒いでる。岩堀さんに似合いそうと思ってうちのブランドから持ってきたんだけど、想像以上に似合って俺もびっくり(笑)」(梶さん)
でっかいメンズのデニムの上に女子を巻く!
「上も下もビズビムっていうメンズのデニムなんだけど、上にラップスカート巻いてみた。スニーカーでいってもいいんだけど、今日はブーツ。あ、見えてないや。ははは。女子はスカートもはけるんだから、いろいろ重ねちゃいなよ」(梶さん)
これ、学ランなの。ははは。ハイブランドみたいじゃない?
「ジャケットと思いきやこれ、白い学ランなの。うちのなんだけど(笑)、よくない? クロムハーツと同じ工場で作ってんの。ボーダー+デニムと合わせてちょっとフランスの某ブランドみたいな雰囲気でいいっしょ! でも学ランなの(笑)」(梶さん)
コンパクトなスエットでバランス取ったりしてみたり
「なんとなく色がキレイなレイヤード。トップスは元サイラスのチームがやってるアリーズっていう、ストリート系なんだけどちょっとラグジュアリーっていうか、大人向けのブランド。オトナミューズの人たちにはオススメだよ」(梶さん)
全身ハデ色だと元気出るっしょ。
楽しむこと優先でいいよ
「ジャンプスーツとニットのグリーンが合うし、派手で可愛い。カラフルなアイテムって、結果的にバランスなんだよね。楽しむこと優先で合わせていったら、自分らしいバランス見つかるよ、きっと」(梶さん)
梶 雄太プロフィール/かじ ゆうた・1998年からスタイリストとして活躍。90年代からブレずに独創的でユニークなアイディアを発信し続けている稀有な存在で、本誌編集長などファンも多数。2020年春からプロデュースしているブランドSANSE SANSEでも時折、二度見レベルのTシャツに出会える。インスタグラムは@yutakaji_。
photograph & styling:YUTA KAJI / hair & make-up:RUMI HIROSE / model:SERI IWAHORI / cooperation:INTERNATIONAL HOUSE OF JAPAN / web edit:ANNA TOGASHI
otonaMUSE2021年10月号より