人とカブらず上質で、生産背景まで熟考する。長谷川左希子さんのブランド品との向き合い方の変化は?
確固たるスタイルを確立しているおしゃれ業界人たちの、ラグジュアリーブランドとの向き合い方を教えてもらいました。歳を重ねて変わったことは? マイスタイルに欠かせないものとの出会いは? 選んだアイテムはもちろんですが、お買い物をする際の心意気も参考にしたい! ADELAIDE/ADDITION ADELAIDE ディレクター・長谷川左希子さんのお話をどうぞ。
ADELAIDE/ADDITION ADELAIDE
ディレクター・長谷川左希子さん
ブランド背景やクオリティをより重要視するように
「30代前半までは、可愛い、素敵! というような、気持ちが動いたものを衝動買いしてきました。ただ、仕事柄多様なプロダクトを見てきたこともあり、35歳を過ぎたころからは人と被らないこと、素材や仕立てのクオリティ、ブランドの生産背景やデザイナー自身の思考など、購入する前段階で考えることが増え、買い物自体が慎重になったように思います。歳を重ねクローゼットの中が充実してきた今だからこそ、ディレクションを務めるアデライデのコンセプト“そぎ落としてスタイリングする” の大切さを痛感しています。また、パリへの出張が多いので、向こうではどんなものが着たいかな? と、街に合わせてスタイリングを考えるのが、そのシーズンの買い物の指針に」
photograph : KAORI IMAKIIRE(model), SPOTLIGHT
otona MUSE 2024年8月号より