「ずっとルーキーの気持ちです」【KEITAMARUYAMA 30th Anniversary×二階堂ふみクロストーク】
〝実直に丁寧に、モノ作りに向き合い
今思うのは次世代に何を残せるか"
——30周年を迎えたケイタマルヤマ、そして30歳を迎えた二階堂さん。まずは互いの印象を聞かせてください。
敬太さん(以下、K):「そうなの、僕ら同い年(笑)。昔からふみちゃんのことはよく観ていたし、注目……していました(照)。個人的に、今と未来を結ぶ、ちょうどその真ん中にいらっしゃる方だなぁと感じていて。何かでご一緒できるタイミングを心待ちにしていたんです。今回、30周年の展覧会も開催するんですが、そちらのビジュアルにもどうしても出てほしかった。念願叶って、今すごく嬉しいです」
二階堂さん(以下、F):「そんなふうに思っていただけて、こちらこそ嬉しいです。私にとって、ケイタマルヤマは憧れのブランドで。生粋のシノワズリ好きとしては、好きな世界観がずっと変わらずそこにあるっていう感覚です。それに、敬太さんがデザインされたJALの制服(2013春〜2020春)が素晴らしくって! 着てみたくて着てみたくて(笑)、もう本当に大好きでした。だから今回、私が生まれた年にブランドがスタートしたと伺って、自分の歳と重ねて率直にすごいなぁと」
K:「そうだよねぇ。0歳が30歳になるって考えると、それだいぶすごいことですよね(笑)」
F:「90年代って、多様なカルチャーが育ったり、すごく面白い時代だったんですよね。そこからミレニアムを経ての今。さっき敬太さんがおっしゃっていた言葉をお借りするなら、ケイタマルヤマこそ、過去と今、未来をつなぐクリエイティブなブランドだなと思います」
photograph:SAKI OMI[io] styling:YOKO MIYAKE
hair & make-up:AIKO TOKASHIKI model:FUMI NIKAIDO
interview & text:NAO MANITA[LIKECOME]
otona MUSE 2024年11月号より