生卵が食べられない、日焼け止めは4,000円?リアル過ぎる【オランダ】駐在生活で困ったこと
大変ポイント④いくらなんでも、猫が多すぎる!?
とにかく、街を歩いていると猫が多い! 窓で日向ぼっこする猫の姿も毎日のようにどこかで見かけます。アムステルダムは歴史的にも文化的にも猫と根強い関係があるんです。しかし、我が家の庭によく3匹の飼い猫がやってくるのですが、糞尿を放たれてしまっていて、すっかり猫のトイレになっているような気が……。猫は可愛いのですが匂いや処理に困っており、ここ最近、我が家では頭の痛い問題なのです。ネズミが寄り付かないという利点はありますが……。

近所の猫にごあいさつ。一家で2匹飼うことも普通です。
ちなみにオランダでは、19世紀まで猫はお金持ちしか飼えない動物だとされてきました。1970年代に入ると有名な画家が猫を描き始め、猫のための新聞まで発行されるほど。その後、猫への印象が身近になり今のようにペットとして浸透したそう。オランダの猫はまさにオランダ国民の生き写しのような存在。とても自由で自立している個性をもっているのが特徴なんだそう。たしかにオランダの歴史をたどると、2021年には世界で初めて同性婚が合法化、また大麻の所持や使用も制限付きではありますが合法です。国としてもとてもオープンで個人の尊重や多様性を受け入れています。
ちなみにちなみに、アムステルダム市内で30%以上、3人に1人は猫を飼っている計算になります。その理由は、
①ネズミ対策(ネズミを殺虫剤で殺すことが違法とされている!)のため②集合住宅が多く、散歩が必要ないため③動物福祉意識が高く猫にも動物にも優しい国民性のため④単純に、昔からの猫文化(美術館やカフェなどもある)
と考えられています。
そうそう、アムステルダム市内には『猫の美術館 Katten Kabinet』があります。猫が好きだったオーナーが猫をモチーフにした絵画や像、ぬいぐるみなどをコレクションしていたものを展示しているんです。先日訪れてみたら、実際に猫2匹が私たちを迎えてくれました。
人なつっこい猫ちゃんに娘も大興奮でした。
どこを切り取っても絵になる美術館。日本の招き猫も飾られていましたよ。
Katten Kabinet
入場料 大人 12.5€
定休日 月曜
text : HARUKA KOYAMA
※記事内の日本円価格は2025年5月のレートで換算しています