フリーアナウンサー 小山瑶の
海外生活 in Germany
Epi.6 「ヨーロッパの玄関口」
ドイツ・フランクフルト在住でフリーアナウンサーの小山瑶さんが、現地で暮らすからこそ得られるディープで旬な情報を教えてくれる連載。アナウンサーそしてジャーナリストとしての視点を交え、ドイツの情報をいろんな角度からお伝えして頂きます。第6回目は、ドイツがヨーロッパの玄関口と言われる理由や、欧州旅行の話をたっぷりお届けします。
ドイツはヨーロッパの中心!?
利便性の高さ
8月といえば、バケーションシーズン。毎年この時期はワクワクしますよね。コロナ禍で迎える夏休みは今年で3回目。ヨーロッパではコロナ禍前の賑やかさを取り戻し始めていて、友人と「夏休みはどこに行く? 行ったの?」といった会話をよくします。夏休みの長さも日本と比べて長いです。
前回もお話させていただきましたが、この時期の空港は大混雑。ドイツを代表するフランクフルト国際空港は、フランスのシャルル・ド・ゴール空港に並んで「ヨーロッパ最大のハブ空港」と言われています。ハブ空港とは、たくさんの航空機が離発着するため、乗り換えの便利さや着陸料の安さなどで高い需要を生んでいる空港のことを指します。そのため規模も大きく、空港の広さには利用するたびに驚かされます。料金も想像していたよりお手頃。日本の国内線の料金でヨーロッパ各国に遊びに行ける価格帯なのは、嬉しい限りです。
ドイツのお隣
チェコ・プラハへ小旅行
チェコは「ビールと音楽の国」と言われていて、なんと1人当たりのビール消費量世界一を誇ります(2021年度調べ)。しかも28年連続の首位だそうで、ランキングからも生粋のビール大国であることが伺い知れます。チェコ語でビールは、pivo(ピヴォ)。500種類もの銘柄があるようで、水よりビールの方が安かったです。
ドイツと言えばビールと思っている方が多いと思いますが、ドイツはなんと3位! ちなみに2位はオーストリアでした。
“音楽の国”や“音楽鑑賞の聖地”と言われている理由として、プラハにはオペラが愉しめる歌劇場がいくつもあり、隣国と比較すると物価水準が若干低いため、3000円以内で鑑賞することもできるのも大きな理由かと思われます。日本ではオペラは敷居が高いものだと思われがちですが、プラハでは至る所で公演が行われているので、気軽な気持ちで鑑賞できるのも良いですよね。
ヨーロッパといっても文化や言葉は国によってさまざま。ドイツの隣国とはいえ、チェコ語とドイツ語では全く異なります。いつも英語とジェスチャーでどうにかこうにか乗り越えていますが、全く違う解釈をしたりして、相手を困らせることも多々……。
ヨーロッパの人は英語はもちろんのこと、母国語のほかにも何ヵ国語も話せるという人がほとんどです。私のドイツ語の先生は、なんと14ヵ国語も話せます! ドイツ語と英語は似ているので学びやすいですが、14ヵ国語も学んでいると混同してしまいそうですよね。
ドイツに住んでから言語に対する壁が日本にいる時よりも低くなってきたように実感しています。ペラペラとまではいきませんが、日常会話レベルまで到達するのが目標です。
このところ日差しが強くて日焼けと肌荒れをしてしまいました。ドイツのオーガニック化粧品WELEDA(ウェレダ)の化粧水を使い始めたのですが、肌馴染みもよくとてもいい香りでおすすめです。実はドイツはBIO大国! オーガニック製品がたくさんあるんです。日本でも販売されているそうなので、ぜひチェックしてみてくださいね。次回もお楽しみに!
Shönen Urlaub! 素敵な休暇を!
text : HARUKA KOYAMA