LIFESTYLE

【関千絵美のNYライフ vol.06】
アメリカ近代工業デザインの父
ラッセル・ライトの自宅&アトリエ訪問

ジュエリーブランドAfter Shave Club(アフター シェイブ クラブ)ディレクターで、NYブルックリン在住の関千絵美さんが、現地で暮らすからこそ感じられるディープで旬な情報を教えてくれるこの連載。ヘルシーなスローライフを送る彼女ならではの視点でピックアップしたNYらしい風物詩や、流行っている美味しい食べ物、コスメなど、いろいろご紹介していきます。第6回目は、避暑地upstateへのdaytripの様子を。 みなさん、猛暑の夏をどう過ごしてますか? 日本は40℃の日もあるとか……! こまめに水分補給&体調に気をつけて過ごして下さいね。こちらも連日30℃オーバーが続いています。そもそも日差しの強いNY、日陰がないと体感気温は40℃くらいです。少しでも涼しさを感じる為にNYのupstate(北部)へ遊びに行ってきました。 訪れたのはGarrisonという小さな町。グランドセントラルステーションからハドソンラインの電車に乗って1時間ちょっとで到着します。なぜこの小さな町に来たかといいますと、ここにはアメリカ近代工業デザインの父であり、私が敬愛するラッセル・ライトの自宅とアトリエがあるのです! しかも一般公開されている!!!

いざ、憧れのラッセル・ライトが
暮らした自宅&アトリエに!

自然と調和した自宅とスタジオ

75エーカーの森林庭園に囲まれた自宅とスタジオは当時のままの状態で一般に公開されている数少ない近代住宅のひとつ。スタジオは予約制で、1時間半のツアーガイド付きで$30。庭を一周しながら自宅とアトリエへ向かいます。

湖プールの脇にある飛び石的置き方の石を渡って自宅へ。苔むした石といい、まるで日本庭園のよう!

家の前には石で囲った湖のような天然プールが広がっていて、その傍には滝も流れているんです。勝手に湖プールと名付けたその脇にある飛び石的なものを渡って自宅へ。 フラットな屋根に植物のカーペットが敷いてあるのがラッセルのこだわり。彼が日本の造園と建築にたくさん影響を受けているのが感じとれます。

彼がデザインした椅子とスツール!
初めて見た本物の存在感に、感動の嵐

周囲の自然とナチュラルに繋がるように設計されたリビングの気持ちよさったら! 視界を遮らない大きな窓、テラスのアプローチと同じ素材で続く室内の床、木々の枝を思わせる梁、テーブルに映り込むグリーンまで、もう完璧の一言です。そしてそして、暖炉の隣にはラッセルがデザインした椅子とスツールが! 初めて本物を見ました、感動。

ずっと居たくなるリビング

こちらがラッセルデザインの椅子とスツール。後ろの棚に置かれたグラスのオブジェはデザイナーのフェンディが購入したそう。

襖を彷彿とさせる引き戸。色や模様のコントラストも絶妙!

キッチンはとても使いやすそうな作り。奥には土鍋がしまってありました。まるで昭和の台所のよう。

老朽化や後継者不在で取り壊されていく日本家屋も、こんな風に自然とのつながりを生かしてリノベーションしたらすごく素敵なのにな、なんて。海外にいると感じる日本文化の素晴らしさへの気づきもあったりしつつ、暑さも忘れて憧れの巨匠のこだわりを眼に焼きつけたのでした。大満足! と、そこで終わらないのが田舎町。帰りのUberが全然みつからない! 困ったなぁと思っていたら、一緒にツアーを回ったマダムが駅まで送ってくれました。いやー、建築好きは皆いい人!! コロナ以降マンハッタンからupstateに移住した人も多く、小さなコミュニティができ盛り上がってきているんですって。次回は違う町に遊びに行ってみたいと思います。みなさん、またね!
MANITOGA /Russel Wright

Profile
関千絵美(せき・ちえみ)。2015年秋冬にスタートしたスタッキングジュエリーブランドAfter Shave Club(アフターシェイブクラブ)のファウンダー兼デザイナー。ニューヨーク・ブルックリンにあるアトリエを拠点に、独自のペースで創作活動を続けている。彼女の作るユニセックスでモダンなジュエリーは、国内外の人気セレクトショップで取り扱いあり。年に2回は日本で展示即売会なども開催。

edit:CHIEMI SEKI

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