LIFESTYLE

楽して素敵なうつわレッスン vol.1
春巻きをさて、どんなお皿に盛りましょう

毎日のおかずの定番と言えば、茶色いおかず。ハンバーグに、生姜焼き、唐揚げなどの揚げ物はビールもご飯も進んじゃって、大人も子どもも喜びますよね。そんな茶色い定番おかずの中から、もうすぐ発売のotonaMUSE12月号の連載「楽しておいしい毎日ごはん」では、手軽な春巻きのレシピをご紹介しています。 茶色いおかずは何も考えずいつも同じ白い皿に盛りつけて、横に何かしらのグリーンを添えて、テーブルへというのが、何となくいつものパターンになっていませんか? 同じ料理でも盛り付けや、お皿を変えるだけで、雰囲気がガラリと変わるもの。固定概念を覆す大胆で、洒落ていてかつ、美味しそうなうつわ選び、ちょっと考えてみませんか。自分の作るおかずに飽きたー! なんて言っている皆さん、ぜひご参考に。

洋服を着るように、
自由な感覚でうつわをチョイスする

otonaMUSE12月号の連載のメニューは「鶏ささ身と豆苗の簡単春巻き」と「白菜のクリームスープ」。副菜は汁物なため別の皿に盛りつけるので、主菜の皿の上の役者は春巻きだけです。春巻きの外側は美味しそうなキツネ色一色。中身もささ身と豆苗なので、断面を見せてもそんなにカラフルではありません。 「まず思ったのが色が欲しいということ。春巻きも基本的には茶色いし、色が地味。白いお皿に盛って、より家庭料理らしく見せるのでも良かったのですが、皆さん普段やっていることかなって。せっかくならミューズらしく少しヌケ感があって、華やかで、食卓の気分を変えられるようなスタイリング提案をしたいなと、色を効かせて、さらにあえて柄皿を選んでみました。派手な柄皿に炒め物とか揚げ物乗せちゃってもいいじゃない」と笑うスタイリング担当の中里真理子さん。 「ファッションが好きな読者の皆さんが、洋服のコーデを楽しむみたいに、うつわももっと自由に選んで、合わせて欲しいなっていう気持ちが、この撮影にあたって常にあるのよね。グリーンってなかなか他の料理の撮影でメインカラーに選ぶことはないのですが、うつわのコーディネートもよりファッション感覚で考えると気軽にできるっていうのが、わかりやすく伝わるかなと思って」

こちらが春巻きを盛りつけたところ。他の小物もグリーンを基調にして、ファッションでいうならば、ワントーンコーデになっていますよね。

柄皿って、上手に使えたらオシャレだけど、素敵で使い勝手のいいものって、いざ買おうとすると、頭の中が?でいっぱいになりがちです。 「そんなの本当にあれこれ考えないで、好きな柄を買うのが一番いいと思うのよ。大物に手を出す勇気が出ないなら、もっと小さい小皿のようなものからチャレンジしてみてもいいし。ただ自分で買って集めている食器なら、自分の好みで何となくまとまっているはずなの。洋服も自分で選んで買った手持ちのモノ同士で、あれこれ組み合わせを考えて着るわけじゃない? それと同じでいいと思うの。柄皿と柄皿を同じテーブルに乗せても、何となくまとまって見えてくるはず。どうしても難しいなっていうときには、例えば今回みたいに色味を統一してみたりするとまとまりやすいかな。 このおかずには、このお皿って決めつけないで、季節によっても気分は変わるだろうし、自由に考えたほうが楽しい。あとこれは本当に不思議なんだけど、自分の選んだうつわが自分の料理に一番合う。無意識のうちに、自分の作るものに合うか合わないかを感じ取ってるんじゃないないのかな」 写真掲載している器はすべて、撮影用サンプルなので、購入はできませんが、中里さんのアドバイスのように、少しずつ好きな色や柄の器を集めていくと、どんどんコーディネートの幅が広がっていくはずです。 ※「鶏ささ身と豆苗の簡単春巻き」のレシピはotonaMUSE10月28日発売12月号「楽しておいしい毎日ごはん」に掲載予定。是非誌面をチェックしてみてくださいね。

photograph:KEIICHIROU MURAGUCHI / styling:MARIKO NAKAZATO / cooking:EIKO OHBA

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