フリーアナウンサー 小山瑶の海外生活 in Germany Epi15 「BIO商品の宝庫 Alnatura(アルナチュラ)の魅力は?」
ドイツ・フランクフルト在住でフリーアナウンサーの小山瑶さんが、現地で暮らすからこそ得られるディープで旬な情報を教えてくれる連載。ドイツ生活での日々の発見や気になる話題をお届けします。今回は日本未上陸! ドイツのオーガニックスーパーを特集。気になるお店の中の様子や販売されている商品などご紹介します。
BIO大国ならでは健康商品がずらり!
そもそもBIOとは、フランス語でBiologique(ビオロジック)の略で「有機」という意味で、日本で言うところのオーガニック。最近は日本でも有機栽培された野菜や自然食品を取り扱う専門店などが増えてきていますが、割高だったり品数が少なかったり、まだまだ市民権を得ていないなと感じています。
一方ドイツはヨーロッパの中でもBIO大国で、普通のスーパーに行ってもBIOと書かれた商品を多く目にします。日本では主にフランスのBIO商品を取り扱うお店「Bio C'Bon(ビオセボン)」が表参道や恵比寿などに店舗を構え人気を集めていますが、今回は日本未上陸! ドイツ版のBIO専門スーパー Super Natur Markt「Alnatura(アルナチュラ)」をご紹介します。
1894年にドイツで設立したオーガニックスーパー、アルナチュラ。今ではチェコやオーストリア、スイスなど、欧州を中心に幅広く展開しています。取り扱っている商品はもちろん全てBIO。野菜やお肉、チーズのほかスーパーフードやコスメなど幅広い商品ラインナップで、日本では見たことがない商品までもBIOで驚くことがたくさん!
アルナチュラの食品は有機農業により生産された原料を使用しており、「可能な限り添加物の使用を避け、本当に必要なものだけを使用している」というのも嬉しい点です。
目印は……
日本でもよく見かける、あの緑のマーク
多くの商品に印刷されているこの緑マーク。12個の星が葉の形に描かれている、EUの旗を思わせるようなマークです。日本で取り扱われる商品でも、見かけることが増えた気がします。
これは2011年7月1日からEU内で生産された全てのBIO商品に提示が義務付けられたマークです。EUの最低基準である「原材料の95%がオーガニック栽培によるもの」であることを満たす必要があり、1年に最低1回、管理局の審査を受けなくてはいけないそうです。
これは、2001年からドイツ国内で使用されているBIOマーク。このマークが付いている商品は、化学調味料、香料、着色料などが不使用、動物はBIOの肥料や餌で育てられていますが、遺伝子組み換え原料の使用は全体の5%以下であれば認められています。
いたるところで目にするBIO商品。狂牛病や環境意識の高まり、さらにはコロナの影響もあり、健康志向の流れから売り上げが年々伸びているそうです。アルナチュラは日本にはありませんが、いつか上陸してくれることを祈りたいですね。ドイツに遊びにきた際はぜひ! お土産にBIO商品を選ぶと喜ばれることが多いので、オススメです。
最近の一コマ。桜の花も開き始め、季節の移り変わりを感じます。ドイツで迎える2回目の春。どんな生活になるだろう? と桜を見て思いました。実はドイツには桜を楽しめる名所がたくさんあるんです。時期になったらまた紹介します。
danke!
texte : HARUKA KOYAMA