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梨花とリンカが出会う旅【前編】

梨花とリンカが出会う旅【前編】

とある休日、梨花さんと電車に揺られて向かった先は、100年以上の歴史を持つ製陶所「カネコ小兵」。そこで生産されている美濃焼〈リンカ〉が今注目を集めているという話を聞きつけ、うつわ好きな梨花さんと岐阜県土岐市を旅してきました。

やきもの「美濃焼」

国内シェア率50%以上を誇る
日本の伝統的なやきもの「美濃焼」

 国内で生産されている食器の多くが、美濃焼ということをご存じでしたか?  普段何気なく使っているうつわも、実は土岐市で製造されているものかもしれません。カネコ小兵が位置する岐阜県土岐市下石町は、およそ鎌倉時代からやきもの文化が始まり、その後江戸時代から本格的に生産が広がったとされています。1970年代には酒文化が普及したことを背景に、徳利や神仏具の需要が盛んになったことで、その数は全国1位に。モダンなデザインと確かな使い心地、そして割れにくいという3拍子揃った美濃焼のうつわは、お茶の間に欠かせない存在となりました。

 日本のやきものといえば、どこかクラシックで和食など日本のものにしか合わない、そんなイメージを抱きがちだけれど、今回梨花さんが訪れたカネコ小兵では、美濃焼の伝統に敬意を払いながらも、時代に沿ったうつわ作りを意識しているそう。

カネコ小兵の工場がある高台からの土岐市の眺め

カネコ小兵の工場がある高台からは、土岐市を一望できる雄大な眺めが。

土岐市の駅のホームの椅子
土岐市の道端の花
土岐市の駅のホーム

岐阜県の東南部に位置する緑豊かな街、土岐市。周囲を山で囲まれた盆地のため、夏は国内屈指の猛暑、冬は晴れて冷え込みが厳しいのが特徴。古くから焼き物の産地として発展し、約1400年もの歴史がある「美濃焼の街」としても知られる。都心から約2.5時間と交通の便もよく、プチトリップにもぴったり。

手打ちうどん「郁兵衛」ののれん
手打ちうどん「郁兵衛」の「ころうどん」

土岐市に到着したら、まずはランチ。市内で人気のある手打ちうどん「郁兵衛」にて、ローカルフード「ころうどん」セットをチョイス。手打ちならではのコシと冷たいお出汁ののどごしがよく、薬味も豊富に用意されているので食べ応えも抜群。

右手にうつわのフルーツスタンドを持つ、うつわが大好きだと話す梨花さん

うつわが大好きだと話す梨花さんの目の前には、豊富なラインナップで展開される〈リンカ〉シリーズがズラリ。「日本でも発売して!」と、梨花さんが右手に取っているものは、ニューヨークの「ローマン&ウィリアムス ギルド」限定で発売されているフルーツスタンド。
※服は全て本人私物

【後編】では美濃焼〈リンカ〉シリーズをご紹介します。

photograph: HISASHI OGAWA hair&make-up : MIKAKO KIKUCHI[TRON] coordination: YUJI TAGUCHI

otona MUSE 2023年4月号より

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