フリーアナウンサー小山瑶の海外生活 in Germany Epi.21「我が家のキッチン事情」
ドイツ・フランクフルト在住でフリーアナウンサーの小山瑶さんが、現地で暮らすからこそ得られるディープで旬な情報を教えてくれる連載。ドイツで2回目の夏を迎えるとあって、これまでよりも「ドイツに住んでいるからこそ! フランクフルトにいるからこそ!」な情報を伝えてくれます。
いつも行く先々での出来事やおすすめスポットを紹介しがちなので、今回は我が家に視点を変え、ドイツに引っ越してから始めたことや、最近はまっていることなど、ざっくばらんに家の内部事情!? をお話ししたいと思います。日本と比べてみても面白いかもしれません。
我が家の台所事情
水回りに注意!
我が家の台所はシンクやIH以外、全て木製です。日本を含め、ドイツの他の家の台所を見ても木製のご家庭は少ないような気がします。温かみのあるキッチンでとても気に入っていますが、汚れがすごく目立ち、シミや焦げを付けたら本当に大変です。“毎日ピカピカ”が目標ですが、そんなわけもいかず……。汚れが目立ってきたら掃除をして、どうにか綺麗な状態を保てるよう頑張っています。
また、ドイツの水は硬水のため、使い終わったままの状態で放置しておくと、シンクや水道の蛇口からどこもかしこも、カルキがびっしりついて真っ白になってしまいます。カルキを取るための専用洗剤の種類も豊富で、これがないと台所の掃除は始まりません。
シトラスの香りのお風呂用カルキ除去剤は、ひと吹きするだけでキッチンの嫌な臭いを消してくれるので愛用中。吹きかけるとカルキがついた部分がするすると取れ、元のキレイな状態に戻ります。
蛇口はU字型。日本ではあまりメジャーな形ではないですよね。水圧は日本と変わらず、手前に見えている黒いボタンを押すとミスト状の水になります。
ドイツの賃貸物件は、キッチン用具、いわゆるまな板やフライパン、フライ返し、ボウル、鍋etc……は、基本的に備えつけ。私自身、引っ越してくる際に用意する必要がなかったのでとても楽でした。お皿やカトラリーもすでに揃っていました。
また、ドイツは有数のキッチン調理器具メーカーが揃っています。WMF(ヴェーエムエフ)やZwilling(ツヴィリング)、Fissler(フィスラー)などは料理好きの方はもちろん、ロゴを見たら知ってる! と思う方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。最近の我が家は調理器具ブームが到来し、お出かけするたびにキッチン製品を買い足しています。
Zwillingの包丁セットは日本でも買えます。切れ味がよく重厚感があるので、一生物だと思っています。まな板も分厚く、大きなお魚や野菜など、料理しがいがあります。
たまたま通りかかった有名デパートGALARIAが閉店セールをしていました。人気のブランドはほとんど売り切れ。セール商品の陳列は床に直置きと、海外らしい大胆さ。
思わずコレクターになる!
ドイツの可愛いグラス
ちょっぴり話が逸れてしまいますが、ドイツに来てからひたすら各地のグラスやマグカップを集めるという、終わりの見えない収集を楽しんでいます。なかでもクリスマスマーケットで購入したものが多く、数えてみるとなんと9個もありました。どこで使い分けるんだ、という感じですが、デザインが可愛く収集してしまうのも仕方ないと、自分たちに言い聞かせています。
各地の特徴を生かしたグラスを並べて眺めるのも楽しみのひとつ。1番のお気に入りは、ハイデルベルグのグラス。細かな絵のタッチと色使いがなんとも言えないほど可愛らしいです。
この不思議な模様のグラスは、バルセロナのバーMariposa Negra Cocktail Barで購入したもの。店内で使用されているグラスをその場で購入することができます。実はこのバー、世界トップ5に入る有名なバーなのです。
おすすめショップ
MOTEL A Miio
最後に、最近私がはまっているブランドMOTEL A Miioを紹介します。MOTEL A Miioはミュンヘンの作家さんの陶器ブランドで、ポルトガルに旅行した際にインスピレーションを受けて生まれたものだそう。セラミックが原料で、カラフルなデザインが特徴です。全て手作りのため、1点1点デザインが異なります。ドイツでは食洗機を使用するのが一般的なため、食洗機対応なところもありがたいですよね。
ドイツの食器はカラフルというよりも実用性を求めたデザインが多いので、こうした可愛らしい色使いに惹かれてしまいます。お料理やお花を引き立ててくれそうです。
商品のレイアウトもユニークで可愛かったです。壁に飾られている花瓶が1番人気なんだとか。この時期は母の日フェアも開かれていて、買い物客にノベルティーバッグを無料で配る取り組みも行われていました。
今回の戦利品。計8点で€130ほどでした。比較的リーズナブルなのも魅力のひとつ。
最近はアンティークにも興味が出てきました。ドイツ国内では骨董市や蚤の市が頻繁に開催されていて、出品されている食器を見ると普段私たちが使っている食器とは違った魅力を感じます。銀食器で食べる肉料理もいいし、色グラスで飲むワインやスープもよさそうだな……と、妄想が膨らみます。ドイツにいる間に手に入れられるものは入れたいと思っていますが、お財布と相談というのが実情。和食器にも興味があるので、帰国したらまずは合羽橋に行きたいと思っています。
Schoenes Wochenende!
Profile
小山瑶(こやまはるか)/山形県のテレビ局で4年間アナウンサーとして勤務し、2022年4月からフリーアナウンサーに転身。(ニチエンプロダクション所属)ドイツ・フランクフルトで勤務する夫に帯同。暮らしぶりをSNSで綴っている。
text : HARUKA KOYAMA