3時間で楽しむ、ソウル最大級の百貨店『ザ・ヒュンダイ ソウル』の歩き方:後編。韓国好きエディター杉山ゆりの【K–TALK♡】Vol.10

渡航前の取得が必須だった電子渡航許可証K-ETAの申請が4月から不要となり、ますます行きやすくなった韓国。首都・ソウルまで東京から2時間半、大阪からなら2時間弱と、海外でありながら週末を利用して行けるというのも魅力です。前回に引き続き、今回もソウルの新たな観光スポットとなっている大型デパート、ザ・ヒュンダイ ソウル(THE HYUNDAI SEOUL)をレポート。後編はいよいよショッピングのメインフロア、地下2Fへと向かいます!
2FではPATOUやGANNIなど、ハイエンドなブランドをチェック!
前編では子ども服やカフェのある5Fから3Fまでめぐってきたので、まずは続きの2Fからスタート。2FにはJIL SANDER、Maison Margiela、AMI Paris、ISABEL MARANT、3.1 Phillip Limといったオトナミューズでもおなじみのブランドが並び、さらにはPATOU、GANNI、coperini、ANDERSSON BELLなどエッジの効いたハイエンドカジュアルも個性を放ちます。とくにソウル発のANDERSSON BELLは渡韓したらぜひともチェックしたいブランドですが、そのために旗艦店のある安国まで行くのはあまり効率的じゃないので(もちろん景福宮観光があればいいのですが)、ここで一気に見れちゃうのは願ったり叶ったりです。
そして続けて、同フロアの中央エスカレーター脇にあるシューズコーナーにも立ち寄ります。ただ、こちらはそこまで豊富なラインナップではないので、PRADAのサンダルやGUCCIのローファーなど、いわゆるハイブランドの指名買いであればササっと1Fへ移動しましょう〜。
さて、最初に見たウォーターフォール(滝)ガーデンのある1Fに戻ってまいりました。ここ1Fはやはりデパートの顔らしく、DIOR、GUCCI、PRADA、FENDI、BALENCIAGA、BOTTEGA VENETA、SAINT LAURENT、VALENTINO……と、ラグジュアリーブランドが軒を連ねます。さらには香水、コスメ売り場、POP-UPを行なうスペースがあり、わたしが訪れたときはLOEWE×ハウルの動く城コレクションが展示されていました。そんな中、覗いたのはGENTLE MONSTER。タイミング的にちょうどMaison Margielaとのコラボサングラス発売で盛り上がっていましたが、旗艦店同様、商品はほとんど完売していました(泣)。

1Fのウォーターフォールガーデンに展示されていた、日本人アーティストYUYA HASHIZUME氏の巨大3Dアート。
近隣の会社員たちも集う、地下1Fの名物フードコート
いよいよ地下フロアへと降りていきます。まずは地下1Fへ。エスカレーターを降りた瞬間、市場のようなザワめき、いや活気が広がります。そう、こちらは『Tasty Seoul』と名付けられたフロアで、いわゆるフードコート。見た目に可愛いフードトラックも並び、美味しそうなものであふれています。お昼どきは周辺の会社で働く方たちも集ってくるので、大賑わい。私もちょうどお腹が空いたタイミングだったので、ランチ休憩することに。視界に入ってくるもの全て食べたくて脳が早速ショートしかけましたが、その前に「席を確保しなければならない」という熾烈な争いが待っていました。中央にある広いイートインスペース内で友人と何カ所かに散らばり、空きそうなテーブル近くで待ち構えます。(※食べてる人はすごいプレッシャーだっただろうなぁ。というか、自分たちもこの後すぐに同じ感覚を味わうのだけど、笑)
そうこうしてるうちに席が確保でき、最も悩ましき時間へ。って、メニュー決めるだけですが。キンパ、サラダボウル、ハンバーガー、カツサンド、フォー、坦々麺、カレー、ビビンバ、そしてサムギョプサルやチゲなどの韓定食……。悩みに悩んで、友人たちはテンジャンチゲと鯖焼き定食を、わたしはジャジャ麺にしました。麺はモッチモチ、ソースもすごく美味しかったです。食事だけじゃなくクロッフルやクァベギなどデザートまで行きたかったけれど、すっかりお腹いっぱいに。韓国に来ると、いつも自分の胃の不甲斐なさを呪います(涙)。
ちなみに、このフロアには調味料なども売っているので、お土産選びにも最高です。中でも韓国各地の名匠たちが手がけるゴマ油やコチュジャンなどが並ぶ、現代百貨店のオリジナルブランド“名人名村”は必見!

ランチタイムで賑わう地下2Fのフードコート。韓国料理はもちろん、世界各国の食事が楽しめる。

甘い玉ねぎがゴロゴロ入った、ジャジャ麺。テンジャンチゲなどの韓定食も人気。

1979年創業の韓国茶ブランド『OSULLOC(オスロック)』。梨やみかんで香り高く仕上げた、緑茶ベースの発酵茶。お土産におすすめ♡
MZ世代でなくても楽しめる、韓国の最旬ブランドが集結!
ランチを挟み、入店から2時間が経過。残り1時間でザ・ヒュンダイ ソウルのメイン、地下2F『Creative Ground』をたっぷりと楽しみます。“韓国の今”を牽引するストリートブランドを中心に構成され、MZ世代のみならず、韓国のエネルギーと刺激を吸収できるフロアです。
エスカレーターを降りてまず目に入るのが、ネイビーとウッドを基調としたシックな空間『LSR×STILL BOOKS』。書籍と音楽の融合スペースとなっていて、長椅子に座りながらどっぷりカルチャーに浸るのはなんとも贅沢な過ごし方です。また、近くには聖水洞にある人気文具店『POINT OF VIEW』の商品も! そして、ここからは怒涛のショッピングモードON。COOR(クアー)→thisisnaverthat®(ディスイズネバーザット)→MSCHF(ミスチーフ)→MARITHE FRANCOIS GIRBAUD(マリテ フランソワ ジルボー)→Mardi Mercredi(マルディ メクルディ)→CK JEANS→NICE WEATHER→Matin Kim(マーティン キム)→ARKET(アーケット)、そして旬ブランドを展示したPOP‐UPスペースへと間髪入れずにめぐり、最後は人や環境に配慮したクリーンビューティを集めたセクション『B CLEAN』を見て、終了。かなり慌ただしいですが、濃密な1時間に。
さすがに喉がカラッカラになったので、同フロアにあるスタバでアイスアメリカーノをGETしてから、ザ・ヒュンダイ ソウルとお別れします。

LPレコードの試聴コーナーもある『LSR×STILL BOOKS』。

エスカレーター脇のソファでは充電もできちゃう、嬉しい設備。

韓国の人気ストリートブランド『thisisnaverthat』。

POP-UPを開催していた『BEURRE』。キャッチーなロゴアイテムが魅力。

カロスキルに旗艦店がある『NICE WEATHER』も! 胸きゅんな雑貨が盛りだくさん。

可愛いパッケージの生活雑貨やお菓子もあって、お土産選びも楽しい♪

Y2Kファッション目白押しで、人気際沸騰中の『CK JEANS』。

韓国のスタバでしか買えないジュレドリンク。白熱したショッピング後のリフレッシュに!
ここに来れば数時間で衣・食・住、と韓国ショッピングのハイライトを堪能できるので、限られた滞在スケジュールであればぜひとも組み込みたい絶好の場所。その後、漢江沿いを散歩をするのもよし、漢江を渡って麻浦や弘大エリアで遊ぶというコースもいいと思います。また、汝矣島駅3番出口から地下2Fに直結してるので、雨の日の楽しみ方としても最高。
オープンから2年経った今でも、まだまだ熱いザ・ヒュンダイ ソウル。韓国旅をめいっぱい充実させるべく、ぜひぜひ上手く活用してみてください。
Editor/Writer 杉山ゆり
雑誌の編集やインタビュー記事のライティングのほか、著名人の書籍制作、アパレルブランドなどのカタログディレクションも。韓国カルチャーが大好きで、のらりくらりと韓国語を勉強中。待ち望んでいたBIGBANGがカムバし、今、願うことは日本でのライブ。