うだるような暑さに負けないためにも、夏こそしっかり栄養価の高い食事をとりたいもの。そんな夏バテ対策になかなか役立つのが、「だしパック」の存在です。暑い日におだしをイチからとるのは大変ですし、忙しいオトナミューズ世代の救世主としてすっかり定着。それゆえ、世の中には数えきれないほどのだしパックが存在しています。一体、みんなはどれを使っているんでしょう。そして、どれが一番美味しいんでしょう。お料理上手と評判のミューズたちに聞き込み調査を決行！  定番の「だしパック」を教えてもらいました。

「まず１分でだしが完成するという圧倒的時短。そして、美味しい。ママには本当にうれしい２大ポイントに加え、嫌な香りなどがなくどんな具材にもなじみます。我が家のお味噌汁になくてはならない存在です」と推薦者の山本さん。毎日、素敵な食卓の投稿で大人気のインスタアカウントariko_418さんプロデュースで話題のありこだし。今回比較した３つのだしパックなかで一番早くだしがとれ、最もスッキリとした味わいでした。山本さんのコメントにもあるように、香りにクセがなく好き嫌いなく使える感じ。塩味も程よく、表示の分量通りにつくればそのままお吸い物でいただくのにちょうどいい。パックの中身はかなり細かい粉末になっているので、野菜の和え物など「中身を出して使いたい」という人にも使い勝手がいいはずです。私の味覚だと茅乃舎の東京限定「茅乃舎かつおだし」に近い感じがしました。今回使用した塩分計では検出できない程度でしたが、塩味は感じます。誰に差し上げても使い勝手のいいだしパックなので、贈答用にも重宝しそうです。

「実はだしが好きで10種類くらいのだしパックを使い分けているのですが、これは基本というか登場回数が最も多いもの。塩分無添加なので疲れた日や汗をかいた日には別のものを選んだりもしますが、お味噌汁は基本的にはコレ。濃厚でまろやかで使いやすく、好きな味わいなんですよね。まだ小さい子どもがいるので、塩分濃度を調整できるのも勝手がいいし、つい使ってしまうので、ストックを切らさないようにしています」と曽根さん。まずびっくりしたのが香りのよさ。だしを取っているときから芳醇な香りが漂ってきて、飲んでもいないのに口の中が美味しく感じるような……！ ベースは煮干しやあごなのですが、嫌な雑味も香りもなく本当にまろやか。魚だしにありがちな臭いも一切なし。甘みもほんのり感じます。厳選素材を粉砕してパックしているという製法の通り、パックを開けるとふりかけのような状態。そのまま味見もしましたが美味！ だしは冷ますと塩味がない分、少し魚の苦みのようなものを感じますが、嫌な雑味ではありません。野菜だけの煮物など、淡白な素材に使うとより威力を発揮してくれそうな、力強いだし。一度はお試しを！

食の好みの異なる２児を育てている吉田さん。「いろいろな種類のだしパックを試してきたのですが最近はコレ。かなりしっかりとした塩味がついただしがとれるので、お味噌汁にするときは味噌をぐっと少なくできるんです。あまり味噌味を好まない子どもたちでも飲みやすくなるし、助かっています。その他このままで調味料としても使えるので、料理の味つけに重宝しているし、うどんのつゆなどもこれだけでOK」と、鰹ふりだしを激推し。今回紹介しているだしパックのなかでは塩味も甘味も添加されている一番のしっかり味です。白だし代わりに使えるだしパックとイメージすればいいでしょうか。我が家はかなりの減塩生活なので、初めて味見をしたときはその強さに驚きましたが、ストレートなだしと思わず調味済みのだしと捉えるとぐっと使いやすくなります。甘みがあるせいか、ほんの少しとろみも感じます。だし自体はクセはなく、汎用性が高い味わい。汁物でも煮物でも、和え物でも一発でガツンと味をキメたい方には、これが最も便利なはず！

「だしパックではないのですがいいですか？」とまだ8カ月のお子さんを育てている間仁田さんが教えてくれたのはコチラ。前出の曽根さんもお子さんの食事に愛用しているそうで、二人とも「粉末で使いやすいし、だしの味はしっかりしているけど無添加なので子どもにあげるのにも不安がありません」と口をそろえます。確かに、鰹節と昆布だけで他のモノが一切入っていない、澄んだ優しい味わいです。細かく刻んだ野菜に混ぜり、ペースト状野菜に混ぜてお湯でのばしてスープにしたり、使い方は無限大。一回の使用量もごく少量で済むので、コスパも気になりません。離乳食のだし問題って結構ママたちを悩ませるものですが、これさえあれば和食はだいたいOKなんじゃないかなと思います。

愛用だしパック比較、いかがだったでしょうか？ キリっとか、まろやかか、はたまたしっかり味付けされているものか。チョイスの際のご参考になれば♡