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水族館に動物園? ピカソから最新アートまで楽しめるドイツ・デュッセルドルフのオススメ施設

デュッセルドルフは美学の街⁉ 芸術の秋にぴったりな施設へ行こう! フリーアナウンサー小山瑶の海外生活in Germany Epi.26

デュッセルドルフは美学の街? 芸術の秋にぴったりな施設へ行こう!
フリーアナウンサー小山瑶の海外生活in Germany Epi.26

9月も半ばに差し掛かりましたが、ドイツも日本同様、暑い日が続いています。日本では台風シーズンに入り気が抜けない日もあると思いますが、ドイツでは台風が発生することがなく、ただ冷たい強風が吹き荒れる「オルカーン」という現象があるだけ。このところ天気がいい日が続いていたり、突然大雨が降るスコール的な現象もあったり、天候が読めない日も多くありました。そんな天候のなかでもあまり傘をささないのがヨーロッパ風? なのか、濡れながら歩いている人を多く見かけます。傘よりもレインコートを着て雨をしのぐことが多いようですね。

 

今回はこの1カ月間で見つけたデュッセルドルフのオススメスポットを紹介。ぜひ訪れた際の参考にしてみてくださいね。

新たな街デュッセルドルフでの第一弾! フリーアナウンサーの小山瑶の海外生活in Germany Epi.25

子どもから大人まで大人気の水族館!?
Aquazoo Loebbecke Museum Dusseldorf

5年前にリニューアルしたこちらの施設は、名前の通りアクア(水)とズー(動物園)で構成されている、ちょっと変わった施設。日本では水族館のことをアクアリウムといいますが、こちらは約560種類の海水淡水生物のほか、動物などが7000㎡の施設内で一緒に展示されていることから、この名が付いたそうです。水族館ゾーンは25のテーマ(川魚、ライン川に生息する生物、海洋生物等)に分かれていて、総容量70万Lのアクアリウムを楽しむことができます。海洋ゴミなどの問題を取り上げている海洋環境ゾーンもありました。

 

そのほかにも温度や湿度が調節された熱帯雨林エリア、亀やワニ、昆虫類のコレクションなど60にも上るテラリウムも一緒にイッキ見でき、一石二鳥な観光スポット。日本の水族館と違って贅沢な空間になっています。

Aquazoo Loebbecke Museum Dusseldorfのサンゴ礁エリア

珊瑚の種類も多く、蛍光色の強い展示が特徴のエリア。壁一面に水槽が広がっている映えスポット。

ヨーロッパの水族館に初めて行きましたが、こちらの水族館の特徴として感じたのが、


①海外特有の色鮮やかな展示(珊瑚やライトの使用)
②施設内にBGMが流れていない
③デュッセルドルフはライン川が流れているので、淡水域に生息する生物が多く展示されている

 

たくさんの多種多様な生物を扱っているにも関わらず、施設内の環境整備が整っていたことに驚きました。

Aquazoo Loebbecke Museum Dusseldorfの昆虫エリア

剥製や昆虫を紹介するエリア。蟻の巣のメカニズムを説明する展示もあり、なぜここに? と疑問が残りますが、斬新で面白かったです。

Aquazoo Löbbecke Museum
Kaiserswerther Str. 380, 40474 Düsseldorf
料:€10
休:年中無休
開」10時~18時
https://www.instagram.com/aquazooduesseldorf/

 

水族館に行く際にオススメしたいのが、ほど近い「GOLDSHEIM COFFEE(ゴルツハイムコーヒー)」というカフェ。緑が特徴的で店内もとってもおしゃれ。お昼どきは非常に混んでいますがテラス席がオススメです。時間の流れを感じさせないようなゆったりとした空間でのコーヒーは格別でした。

 

豆はもちろんのこと、バリスタの技術の高さが評判を呼んでるんだとか。ラテアートが繊細で見た目も味も楽しめます。

GOLDSHEIM COFFEE

私が食べたのはアボカドエッグのスイートポテト添え。ドイツのさつまいもは黄色ではなくオレンジ色で繊維質で甘みが強いのが特徴です。

GOLDSHEIM COFFEE
Kaiserswerther Str. 239, 40474 Düsseldorf
営:8時~16時(平日)、9時~16時(休日)
https://www.instagram.com/goldsheimcoffee/

バーチャル体験ができる!? 現代アートの世界
Julia Stoschek Foundation

デュッセルドルフを拠点に活動する造形芸術家、ユリア・シュトーシェックのアートコレクションが展示されている施設です。2007年にデュッセルドルフに、2016年に芸術都市ベルリンに展示場を設け、どちらも一般公開されています。

Julia Stoschek Foundation

施設内は比較的暗く、バーチャル世界にどっぷり浸かれるようなレイアウト。印象的だったのは、日本の秋葉原を舞台にしたゲームを映像で表現した作品でした。

ここでは約300人のアーティストによる900点以上のアート作品の展示を楽しむことができます。コレクションのなかには、自分がゲームの主人公になったかのような擬似体験ができる映像作品や聴覚や視覚、触覚にフォーカスした特別装置を身に着け、音楽を聴きながら振動を感じることができる不思議な展示など、テクノロジーと掛け合わせた現代芸術が多かったように感じます。場内には芸術を学ぶ学生の姿も多く見られ、スタッフがどんな展示かを説明してくれるので、ゆっくり作品を感じながら楽しむことができました。

 

Julia Stoschek Foundation
Schanzenstraße 54, 40549 Düsseldorf
料:無料
開:11時~18時、日曜のみ
https://www.instagram.com/juliastoschekfoundation

 

ここにも、美術館近くに大人気のコーヒーショップがあります。焙煎豆にこだわっている「Die Rostmeister(ディエマイスター)」はいつも大人気。こだわり抜いたコーヒー豆に特別な焙煎を加えていて、奥深い味が人気の理由なんだとか。手間暇かけられた焙煎豆は店内で購入することもできるそうですよ。日曜日の朝、外に設置されたベンチで1杯のカフェラテを楽しんだあと、コレクションに訪れて有意義な休日を過ごすことをオススメします!

Die Rostmeister

ドイツではケーキにフォークが刺された状態で提供されるのが一般的。りんごパイとこだわりのアイスカフェラテの相性は抜群でしたよ。

Die Röstmeister
Quirinstraße 1A, 40545 Düsseldorf
開:8時~19時
休:年中無休
https://www.instagram.com/dieroestmeister/

必ず足を運んでほしい美術館
K20 Kunstsammlung Nordrhein Westfalen

デュッセルドルフに住んでいるかたなら一度は足を運んだことがあるであろう州立美術館。大きくK20とK 21に分かれています。Kはドイツ語のKunst(芸術)、20・21は20・21世紀を指しています。K20には誰もが知っているサルバドール・ダリやパブロ・ピカソといった20世紀を代表する名高い芸術家の作品が、K21は21世紀になってから発表された作品を収めた現代美術館となっていています。なかでもK21は地上25mの吹き抜けの空間に作品が展示されており、ほかの美術館とは一風変わった展示を楽しむことができるそうですよ。

K20 Kunstsammlung Nordrhein Westfalen

この日はK20の特別展を中心に鑑賞してきました。かの有名なエドヴァルド・ムンク展も過去に開催されたことがあったそうで、芸術が好きな人は見逃せない美術館です。

K20とK21のコンビチケットが非常にお得で、さらに毎月第1水曜日の18時以降の入場であれば誰でも無料で利用することができる特別開放日もあるので、そこを狙っていくといいかもしれませんね。€50以下で1カ月どちらの美術館にも行き放題という特別チケットもあるので、芸術にどっぷり浸りたいかたにはこちらをオススメします。

 

K20
Grabbeplatz 5 40213 Düsseldorf
K21
Ständehausstraße 1 40217 Düsseldorf
https://www.instagram.com/kunstsammlungnrw

 

今回は芸術の秋ぴったりな内容をお届けしました。デュッセルドルフには芸術を楽しみたい観光客や居住者に向けて、とっておきのお得なカードを発行するなどさまざまな取り組みを行っています。観光客向けに発行しているDusseldorf welcome Cardは公共交通機関が乗り放題になったり、美術館などの施設が無料になったり、割引料金で楽しむことができます。

 

居住者向けにはArt Card。市内の美術館や博物館などで販売していて、いわゆる年パスがあるようです。さらに18歳未満の子どもがいる家族を対象に、市が無料で発行しているDie Familien Card というのもあり、レストランをはじめとした各ショップで割引されるお得な取り組みもあります。ぜひこの機会に芸術に触れて感性を磨いてみては?

 

Vielen Dank!!!

小山 瑶

Profile
小山瑶(こやま はるか)/山形県のテレビ局で4年間アナウンサーとして勤務し、2022年4月からフリーアナウンサーに転身。2022年よりドイツ・フランクフルトで勤務する夫に帯同、引っ越しを終え、2023年8月より同国・デュッセルドルフでの生活をスタートさせる。ドイツに住んでいるからこそな、ホットなニュースを届けている。

text : HARUKA KOYAMA

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