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オトナミューズ編集部

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菅野美穂と訪れる「ザ・ホテル青龍 京都清水」。90年前に建てられた小学校がモダンなホテルとして蘇る

菅野美穂と訪れる「ザ・ホテル青龍 京都清水」。90年前に建てられた小学校がモダンなホテルとして蘇る

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今回小誌撮影チームが滞在したのは、1933年に建てられ、2011年に閉校となった京都市立清水小学校を保存・再生した「ザ・ホテル青龍 京都清水」。講堂や校長室など、当時の面影をそのまま残しつつも、モダンに生まれ変わったこちらのホテルは、オトナミューズ世代の京都旅の拠点にぴったり。雰囲気、居心地、立地、食事と全てが揃った理想のステイがここに……。

京都の「町衆」の心意気を
未来につなげていきたい

明治2年に下京第二十七番組小学校として開校し、昭和8年に現在の場所に移転・新築された清水小学校。平成23年3月に小学校としての幕は閉じたが、その歴史を受け継ぎ、「ヘリテージホテル」として生まれ変わったのが、ザ・ホテル青龍 京都清水。ここでは、このホテルのコンセプターを務めた川村裕文さんに、お話を伺った。


「もともと番組小学校は当時の地元の人・町衆の寄付によって建てられたものなんです。こんなハイカラな小学校を作るの、かっこいいよね。スペイン瓦とか、ほとんどそのまま。タイルも焼き直して使っているし、フロントは用務員室だったんですよ。階段とかもね、子どものサイズに合わせているから大人が歩くのは結構大変。でもあえて当時のまま残してるんです。手すりとか傷だらけでしょ(笑)。ホテルを訪れたアラン・デュカス(編集注:フランス出身でモナコ国籍の有名シェフ)が、“この傷がいいね”って言ってくれた。僕が一番こだわったのもその部分で、全体の歴史とかヨゴレをどうやって残すか。この空間が何より一番じゃないですか。空とか緑とか学校のにおい。それをどうやって残すか、心休まる施設にするか。見せ場でドーンと驚かせるのではなく、じわじわ記憶に残るような、味わいのあるホテルにしたかった」

コの字型に配された3棟をつなぐ大階段。傾斜地に建てられているため、それぞれの棟の階層が異なる。正面のテラスでモーニングコーヒーをぜひ。

コの字型に配された3棟をつなぐ大階段。傾斜地に建てられているため、それぞれの棟の階層が異なる。正面のテラスでモーニングコーヒーをぜひ。

小学校だったころの写真や地域にまつわる資料などが展示されている「アーカイブコーナー」。驚く程当時の姿が残されていることが分かり感動。

小学校だったころの写真や地域にまつわる資料などが展示されている「アーカイブコーナー」。驚く程当時の姿が残されていることが分かり感動。

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photo:TISCH[MARE Inc.] / styling:CHIKAKO AOKI / hair & make-up:KEIKO CHIGIRA[cheek one] / produce:MAKI KONIKSON[Konikson Productions,LLC.] / model:MIHO KANNO

otona MUSE 2024年1月号より

EDITOR

オトナミューズ編集部

37歳、輝く季節が始まる! ファッション、ビューティー、カルチャーや健康など大人の女性の好奇心をくすぐる情報を独自の目線で楽しくお届けします。

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