「昔憧れた大人の女性は、赤リップがとても似合う人」スタイリスト・辻 直子は赤リップを貫く!
ファッションでもメイクでも、ブレない何かがある人ってかっこいい! そんな話題がきっかけで組まれた今回の特集。自分を理解し、自分らしさを貫く―、それを体現している素敵なミューズたちに改めて取材をさせてもらいました。誰もが憧れるトレードマークは、意外にもコンプレックスがきっかけになっていたことを知ったり、自分の好きを信じることの大切さに気づかされたり……。9人目はスタイリスト・辻 直子さんです。
今の気分は断然マットな赤。
時代に合わせて変えています
ゆるくウエーブのかかったロングヘアに意志のある眉、広角の上がった唇に赤リップが魅力的な辻さん。辻さんにとって赤リップとは?
「80年代後半~90年代初めごろの今井美樹さんやジュリア・ロバーツさんのように、大きな口に塗られた真っ赤なリップが素敵だなと思っていました。また、私の母親も毎日口紅を塗る女性だということもあって、今思えば昔から赤い口紅に憧れがあったのかもしれません。もちろん20代、30代と青みピンクの口紅を塗ったり、トレンドに合わせていろいろな色にトライしてきました。そうするうちに、いいなと思う色が分かってきて自然と赤リップを塗るように」
「一言で赤リップと言っても、朱赤やボルドーのような深い赤、マットやグロッシーなものなど、色も質感もさまざま。本当に微差だけれど、塗ったときに“あ、なんか好きかも”とか“今日の服に合うかも”と思う色や質感を選んでいます。実はずっと使っている定番の赤リップというのはなくて、時代の変化と共にほんの少しずつアップデートしているんです。今は肌なじみのいいマットな赤が気分」と辻さん。なんてキュートな女性なんだろうと思わずにはいられない!
いかがでしたか? 次回10人目はスタイリスト・安西こずえさんが登場します。お楽しみに♡
photograph:KYOKO MUNAKATA[SIGNO] / hair & make-up:MIFUNE[SIGNO]
otonaMUSE 2023年2月号より