「昔憧れた大人の女性は、赤リップがとても似合う人」スタイリスト・辻 直子は赤リップを貫く！
ファッションでもメイクでも、ブレない何かがある人ってかっこいい！ そんな話題がきっかけで組まれた今回の特集。自分を理解し、自分らしさを貫く―、それを体現している素敵なミューズたちに改めて取材をさせてもらいました。誰もが憧れるトレードマークは、意外にもコンプレックスがきっかけになっていたことを知ったり、自分の好きを信じることの大切さに気づかされたり……。9人目はスタイリスト・辻 直子さんです。
今の気分は断然マットな赤。
時代に合わせて変えています
「デニムに赤リップが合わないわけがない！ ナーズは発色もよく、落ちにくく優秀」パワーマット リップスティック 132 ¥4,290（NARS JAPAN）、SLVRLAKEのジャケット、Levi’s®のパンツ、Valextraのバッグ、JIMMY CHOOのミュール、Bijou de Mのピアスは本人私物
ゆるくウエーブのかかったロングヘアに意志のある眉、広角の上がった唇に赤リップが魅力的な辻さん。辻さんにとって赤リップとは？
「80年代後半～90年代初めごろの今井美樹さんやジュリア・ロバーツさんのように、大きな口に塗られた真っ赤なリップが素敵だなと思っていました。また、私の母親も毎日口紅を塗る女性だということもあって、今思えば昔から赤い口紅に憧れがあったのかもしれません。もちろん20代、30代と青みピンクの口紅を塗ったり、トレンドに合わせていろいろな色にトライしてきました。そうするうちに、いいなと思う色が分かってきて自然と赤リップを塗るように」
「ネイビーのニットによく合うマットな朱赤。マックは色の種類が多くて大好き」パウダー キス リップスティック ユアー バギン, レディ ¥3,850（M・A・C）
ニット¥52,800（エストネーション）、beside_youのグレーパンツ、DELVAUXのバッグ、TOD’Sのローファー、Lauren Rubinskiのネックレスは本人私物
「一言で赤リップと言っても、朱赤やボルドーのような深い赤、マットやグロッシーなものなど、色も質感もさまざま。本当に微差だけれど、塗ったときに“あ、なんか好きかも”とか“今日の服に合うかも”と思う色や質感を選んでいます。実はずっと使っている定番の赤リップというのはなくて、時代の変化と共にほんの少しずつアップデートしているんです。今は肌なじみのいいマットな赤が気分」と辻さん。なんてキュートな女性なんだろうと思わずにはいられない！
「彩度が強過ぎない、ちょうどいい赤。しっとりするのにパウダリーな質感も大好きで何種類も持っています」ロムアンド ゼロベルベットティント 04は本人私物、Chaosのコート、BLAMINKのニット、ENTWURFEINの帽子、sacaiのバッグは本人私物
辻 直子
オトナミューズをはじめ、雑誌、広告などで活躍する人気スタイリスト。ファッションブランドとのコラボやディレクションなども手掛ける。品と可愛らしさのある着こなしにファンも多い。
いかがでしたか？ 次回10人目はスタイリスト・安西こずえさんが登場します。お楽しみに♡
photograph:KYOKO MUNAKATA[SIGNO] / hair & make-up:MIFUNE[SIGNO]
otonaMUSE 2023年2月号より
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