これが最新。モデル・竹下玲奈の私服は「新しい古着と、ヴィンテージ」が欠かせない【後編】
着るつもりはなくて、ただ眺めめたくて買ってしまう服がある。
布が好きだから
続いて登場するのがヴィクトリア系のコルセットに、イヴ・サンローランのヴィンテージのジュエリー。
「ちょっと前だと、『ワオ!』て感じの、ゴージャスで大げさなヴィンテージのアクセも、今やそう見えない時代が来ていると思うんです。これはすごく使いやすいなと思っているピアス。すっごい昔のサンローラン。サンローランがイヴ=サンローランって呼ばれてたころの。70年代? 60年かなあ、そういう時代のものみたいです。表参道に今もあるのかなあ、もうないのかなあ、すごい古いマンションの、2階に上がった一室にある古着屋で買いました。今もあるかもしれない、名前は覚えていないお店で買いました」
いいですね、こういうおぼろげな説明。ベロア素材のキャミソールというよりはコルセットと呼んだほうが正しそうな、トップスも間違いなく古着ですね。
「そうです、結構な古着です。多分、ヴィクトリア系だと思います。なんか、眺めたいなと思って。多いんですよ、そうやって買ってしまった眺めるだけ、愛でるだけのお洋服。なにせ、布が好きだから。クローゼットに飾るというか、しまう。眺めながら、愛でながら、お酒をチビチビ飲む(笑)。こういう私服取材とか撮影以外のときには着ないですね。今日みたいに着る機会があってよかったなあって思う。布も喜んでいると思います、ありがとうございます(笑)。こういうものを買うなら、リアルに着られるカットソーを1枚でも買ったほうがいいんじゃない? って妹によく言われるんですけど。うん、そうだよねって納得するんですけど、でも買っちゃう。で、クローゼットを開けたときに見えて、ニヤッとしています」
コルセットはさすがに着て外には出ないけど、ピアスは最近外でもよくつけていますよ、と竹下さん。「布も喜んでいる」あたりの感覚は私には理解できませんが、本物のヴィンテージジュエリー、とってもお似合いだと思います。
styling & model:RENA TAKESHITA
photograph:SHOHEI KANAYA hair & make-up:TOMOE NAKAYAMA
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