【河北メイク2025完全版】40代に必要な「立体感」「ヘルシーさ」を手に入れる！基本テクを徹底解説

誰かの真似ではなく、その人自身の魅力を最大限に引き出す“河北メイク”。コンプレックスやエイジングも、ミニマルに、そして最大限にカバーしてナチュラルに見せる……。ミューズ世代に向けたセンセイの最新メイク術を、特別講義！  簡単なのに、確実にいつもよりアップデートされた新しい自分の顔に出会えるはず。

フィルターをかけたような人工的な肌より、ヘルシーでナチュラルなほうが魅力的だと断言する河北センセイ。河北メイクとは？  を知るためのキーワードを、プロデュースする「&be」のアイテムの魅力と一緒にご紹介。

「30〜40代になると、シミ・クマ・くすみと肌悩みは複雑に。それらを全て完璧に隠そうとすると、どうしても厚塗りになり、ヘルシーな印象からは遠ざかってしまう。気になる部分だけをコンシーラーでピンポイントにカバーし、素肌を程よく格上げするくらいがちょうどいい」

「顔のなかに光と影で陰影を作ると、立体感や透明感が。そげやたるみといった年齢のサインさえカモフラージュすることが可能に。ふっくら見せたい頰、引き締めたいフェイスライン、澄んだ光を宿したい目元。必要な場所に差し込んだら、必ずぼかして、肌に溶け込ませることを忘れずに」

「眉は顔の印象を左右するパーツ。細眉、太眉、さまざまなトレンドを経てきたミューズ世代だけれど、自分の眉を生かしつつ、少し明るめのカラーで整えるのが令和のエッセンシャル。眉頭は鼻筋の延長線から、眉下のラインを平行に描いて、立体感のある自然な眉を目指して」

「くすみが気になる大人の肌は、頰や唇に赤の血色カラーを宿すことで、フレッシュで明るい印象へと蘇らせることができる。ツヤのある質感を選べば、ふっくらとしたボリュームや自然な高揚感も」

難しいテクニックは一切なし。骨格やパーツの魅力を生かしながら、隠したいエイジングサインはしっかりカバーした最新河北メイクの方法、教えてもらいました。

「メイク前のスキンケアで、老廃物を流して巡りをよくするマッサージをしたり、肌をしっかり潤しておくかどうかで、仕上がりには格段の差が出ます。どんなに忙しくても、そのひと手間をかける余裕こそが、大人には必要じゃないかな」

「肌作りの鍵はコンシーラー。くすみのカバーも立体感の演出も、ナチュラルに仕上げるためにコンシーラーは不可欠。鼻の側面に入れればキュッと高く見え、気になるクマや老け見えさせる下がった口角をカモフラージュできる。ここで大切なのが、コンシーラーは肌上でなじませず、そのままファンデーションを重ねること。肌色を均一に、且つ必要な補正を自然に叶えます」

bのUVを全顔と首になじませたら、c右のオレンジを鼻の側面、目の下、まぶたにのせて鼻の広がりやクマや凹みをカバー。cの2色を混ぜて小鼻、口角に、さらに頰がこけて見える人は頰の影の部分にのせる。コンシーラーはなじませず、ダイレクトにdのクッションファンデをaのスポンジで全顔に薄く重ね、コンシーラーとブレンドするようになじませる。フェイスラインにeで線を描き、aのスポンジでしっかりなじませれば、スッキリ引き締めて見せられる。

「クマをコンシーラーでカバーすると、フラットになるかわりに目が小さく見えてしまうことが。意外かもしれないけれど、大人こそメイクで涙袋を作るのが実は大切です。涙袋といってもラメで輝かせるのではなく、ベージュで影を作るイメージ。陰影はもちろん、中顔面を短縮して見せる嬉しい効果も。まぶたのくすみはゴールドのパールでフレッシュに整えて」

笑ったときに目の下のプクッと膨らむ部分に、平筆でcの左のカラーを取り黒目の中央から目尻、目頭に向かってラインを入れる。目頭側は短めに。綿棒でラインをぼかし、cの中央のカラーをさらに薄く重ねる。アイホールにbをサラッと、下まぶたの粘膜部分にeでラインを入れれば白目がクリアに見え、しっとりとした潤み感も。cの左と右のカラーで眉を描き、aで毛との色差をなじませる。上まつ毛にdのマスカラを塗れば、目元の印象がよりUP。

「今まで数多くの女優さんをメイクしてきて、美人の唇はみんなこの形だった！  上唇の山をM字に取り、下唇は中央だけをオーバーに。すると自然とふっくら魅力的に見えるから不思議。肌に透明感を出すためにもチークは必要だけれど、頰骨の高い位置には絶対に入れないこと。頰が前に押し出されて、ほうれい線が余計に目立ってしまうからご注意を」

bのクレヨンタイプのリップで、上唇の山をM字に描き、ラインを取る。下唇は中央のみを少しオーバーに描いて。そのときにSTEP 1でコンシーラーでカバーした口角部分には絶対にリップを乗せず外すこと。描いたラインとの境目がくっきり出ないように内側を塗りつぶす。cのチークを指で取り、小鼻横あたりから横楕円をイメージして塗り広げる。塗ったチークの輪郭をaのハイライトでぼかすことで、肌との自然な一体感が。

TPOや洋服に合わせて、3つのメイクパターンをシーズンごとに持ってほしいと言うセンセイ。基本のメイクからアイテムスイッチで叶う、アレンジを教えてもらいました。

「シンプルなブラックドレスには、夏の湿度や情熱を唇に秘めるかのように、赤リップをサラッと合わせたら素敵だよね。マットよりツヤのある質感の方が、軽やかで好相性。少しブラウンを含んだカラーなら、肌なじみよくデイリーに楽しめるはず。唇にポイントがあるときは、とにかく他のパーツを引き算すること。赤リップをこなれて見せる、鉄則だから！」

肌作りやアイメイクは、【河北メイク2025】3ステップのベースメイクと同じ。チークは、よほど顔色がくすんでいる場合以外はレスして。入れる場合も気配程度に薄〜くに留めて。

「マニッシュなリネンのセットアップには、ヌーディなワントーンメイクが映える。ベージュは、くすみがちな大人の肌をさらに沈んで見せることもあるから、輝度の高いパーリーなゴールドを重ねて使うのが正解。リップは、白みをおさえたカラーを選んで。経験や知性がそっと表情ににじみ出る、そんな奥行きある魅力が漂うはず」

アイシャドウの左列上下の2色をチップに取り、アイホールにサラッとのせる。下まぶたの涙袋にも同じカラーを。右列下のブラウンを細チップに取って上まつ毛のキワにラインを。リップはリップラインを取った後、直塗りを。