化粧水をなじませるときに、アイメイクのクレンジングに。毎日のスキンケアにおいてコットンは欠かせない存在です。あなたはどんなコットンを使っていますか？ 消耗品だから気にしたことがなかったや、という方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、こだわるとその違いに「！」と目を見開き、スキンケアがもっともっともーっと、楽しくなるんです。せっかく365日コットンを使用しているので、私が現在愛用している4種類の個性を例に、ご紹介します！

1品目は、初めて使用をしたときの感動が今でも忘れられない、クレ・ド・ポーのコットンです。こちらは高級天然シルクが織り込まれている、何ともぜいたくな逸品。肌の上をすべらせたとき一切引っ掛かりがなくスルスルスル～と、とにかく心地いいんです。これ、例えるならシルクのランジェリーが肌にしっとりと沿う感覚……あちらを思い浮かべていただけたら。綿素材の下着も大好きですけど、たまにはシルクをつけたいじゃない！ このシルクが化粧水や乳液の効果成分をたっぷり肌へ送り届けてくれるようで、なじませた後の肌のしっとり感も段違い。クセになります。ヘトヘトに疲れている日や、今日は気合を入れてスキンケアするぞ！ という日に使いたくなる、絶対に切らせないレジェンドです。

先月発売になったばかりの、KANEBOの新コットンはとってもユニーク。その名のとおり、1枚に薄いコットンが4枚重なっているのです。これが秀逸。私はふき取りタイプの化粧水をたっぷりなじませたら、まず表面で顔全体を、裏返して首やデコルテ、2枚ずつに割いてそれぞれでひじとひざをふき取る……という使い方をしています。表面が汚れても汚れていない別の面を使えるので、合計８面、心地よく効率よくお手入れができます。 とっても細かい凹凸が汚れをからめとってくれるわりに、毛羽立ちや刺激がないのも◎。そしてそして……このコットンの素晴らしいところは品質だけではありません。このコットンで使用されている綿花は、東日本大震災の津波により、稲作が困難になった農地で栽培をされ、紡績、商品化、販売までを一貫して行う「東北コットンプロジェクト」によるもの。もともと日本はコットンの自給率が0%だったのですが、農家さんたちの努力によって本格的に栽培を成功させ、この４ レイヤリング コットンとして販売されているんです。こんなに使えてストーリー性もあるなんて、使わない理由がもう、ないですよね。

続いては、無漂白天然綿100%のイグニスでございます。肌あたりの優しい「ソフト面」と毛羽立ちの少ない「プレス面」で、お手入れ方法に合わせて表裏を使い分けられるコットンになっております。 イグニスのスキンケアは乳液→化粧水の順に肌をなじませるので、ソフト面で乳液をていねいになじませ、プレス面で化粧水をパッティングしましょう。乳液で整えた後の肌は、水分と油分がバランスよくなじんでとってもしっとり潤っているため、そのまま柔らかなコットンで化粧水をつけると、どうしても毛羽立ちやすいんです。それが、柔らかな和紙のようなプレス面を使うことで、ノーストレスで化粧水をパッティングできるんです。本当に毛羽立ちが少ないので、毛穴が開きがちな夏はお風呂上りにこのコットンでしっかり化粧水をなじませると、キメが整う感覚が。65×85mmという大判サイズも◎。

最後は、昨年田中みな実さんに取材をさせていただいた際、彼女が愛用していると聞いて使い始めたアコレ。このコットン、1枚がものすごーーーく薄いんです。そしてこの薄さが、お手入れの幅を無限に広げてくれるんです！

2～3枚重ねて化粧水をなじませるのに使うのはもちろん、私がオススメする使用タイミングはローションパック時。5枚くらい重ねてたっぷり化粧水を含ませたら、そのまま1枚ずつ両頰、おでこ、鼻、上下に割いて口の上下にペタリ。通常のコットンだと均一に割けなかったり、肌に毛羽がついたりしがちなんですが、このコットンはそんな心配、ありません！ 薄くて簡単に好きなサイズや形に分けられるので、すき間なく顔中を保湿することができるのです。お気に入りの化粧水でローションパックを楽しみたい方はマスト買いです。やっぱり、田中みな実さんの愛用品はマチガイない……！

コットンはいわば、スキンケアの縁の下の力持ち。用途によって使い分けることで、スキンケアの仕上がりが格段にアップします。お気に入りのコットンが見つかるとスキンケアの時間がより楽しくなるので、ご紹介した４種類も含めて、ぜひいろいろ試してみてください！