トム様今回も大暴れ! 映画『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』は大スクリーンで観るべし

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ〜。
よしひろさん、「きのう何観た?」
『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』

story 世界を破滅に導くAIエンティティは、核保有国の武器庫を次々掌握。イーサン(T・クルーズ)は、ルーサー(V・レイムス)やベンジー(S・ペッグ)、グレース(H・アトウェル)と合流し、エンティティを止めるための策を練るのだが……。
監督・脚本:クリストファー・マッカリー/出演:トム・クルーズ、ヘイリー・アトウェル、ヴィング・レイムス、サイモン・ペッグ、ポム・クレメンティエフ ほか/配給:東和ピクチャーズ/公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー中 © 2024 PARAMOUNT PICTURES.
★いろいろ忘れたい方へ★
トム・クルーズご一行がPRキャンペーンの最初の地として選んだのが東京。んで、その後韓国〜イギリス〜カンヌと世界を駆け巡っていた『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』が、ついに公開! といいつつ、先行上映が先週から始まっていたのでおかわりしました。なんせあたしが拝見したのはドルビーアトモスの試写。そして超絶大量な情報量だったので、これはちゃんと見直さないと……と、なりましてな。
まずいっときます。前作『〜デッド・レコニングPART ONE』だけは観ておいて! Netflixなどで観られるから!! じゃないとちんぷんかんぷん過ぎるの。で、欲を言えば、30年前の第1作から3作目までは観ておいたほうが楽しみ度がアップします(が、今作を観てから復習〜リピートレコニングもアリ)。なんせすっごい情報量なのよ。3時間近くある上映時間が、体感90分くらいに感じるほど、怒涛の展開。だもんで、トイレ忘れます。とかいいつつ、あたしは初見時に我慢ならずに一度席を外して、1分くらい抜けたんですが、その1分の間にとんでもないことが起きており……。なので、あたしレベルにお手洗いの心配ある方は、大福食べて準備してください。
今回のエモさは、なんといっても1作目に登場して、トム演じるイーサンのミッションのせいで北国に飛ばされたとされるCIAエージェントの登場。それで分かるのがタイトルに“ファイナル”ってついていることね。これ、シリーズ全体の最後って意味じゃないのよ。イーサンが30年かけてきた数々の不可能ミッションの総括って意味。ぜひとも映画館の巨大なスクリーンで……ではなく、巨大スクリーンじゃないと楽しめない作りになってるから早く劇場へ!
ルーサー、有終の美(ネタバレですが序盤です)
あのナイフ!!!(第1作観てね)
62歳にしてセスナにぶら下がり!
WRITER
1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。