CULTURE

WED.07.20
2022

よしひろさん、「昨日なに観た?」
『エルヴィス』

ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。

『エルヴィス』

監督:バズ・ラーマン/出演:オースティン・バトラー、トム・ハンクス、オリヴィア・デヨング ほか/配給:ワーナー・ブラザース映画/現在全国ロードショー中(159分)©2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.

★エルヴィス・プレスリーに明るくない方へ★

おかわりしました、『エルヴィス』。名前と楽曲は知ってるけど、音楽史的にどういう人なのか、また人となりってどんなか、じつはよく知らなかったエルヴィス・プレスリー。だってさー、彼の全盛期って生まれる前だったんだもん。詳しく知ってるわけないじゃん。でも、洋楽はおろか今あるポピュラー音楽の祖、みたいなポジションで、神格化されているじゃない。その謎、この映画を観ると一気に解けるのよね。

まず最初の驚きは、エルヴィスの音楽的ルーツが黒人音楽だったこと。彼がデビューした当時、白人と黒人のカルチャーが全く交わることがなかったのね。でも、彼が生まれ育ったのは主に黒人が居住するエリア。見聞きするものは黒人カルチャーだったの。冒頭、エルヴィス少年が教会のゴスペルでトランス状態になるシーンがあるんだけど、あの瞬間だけでもぶっ飛び。ほら、カルチャーショックを受けたときって、白目ひんむいてしまうことってあるじゃない。まさにアレ。

で、もう一つの驚きが、彼の楽曲のいくつかはオリジナルがあったってこと。黒人シンガーが歌っていた楽曲を、エルヴィスが歌うことでメジャーにしたって、かなりびっくり。それだけでロックだわ~、と思っちゃったのよね。

エルヴィスっていうと、「あぁ、昔東スポで『エルヴィスは生きていた!』みたいな記事読んだわ」って世代の皆さん(楳図かずお先生の『まことちゃん』にもそういうくだりありましたわよね)。そしてロックといえばザ・ビートルズが祖! って思っていた方。白目ひんむくからぜひ観て!

エルヴィスと悪徳マネジャー。MGのせいで来日公演ができなかったのん

性に厳しかった時代に腰振りダンスは女子の目を釘付けにしましたー

よしひろまさみち
オトナミューズのカルチャーページ編集担当&映画ライター。おバカなコメディからおマジメ社会派まで幅広くカバー。ほんとにおもろいもんしか紹介しません。

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