ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ～。

★ダニエル・クレイグがお好きな方へ★ なんでこんな時期外れなもんを……と思うでしょうね。ええ、ええ、そうでしょうとも。でもね、元ジェームズ・ボンドことダニエル・クレイグが、妙なダンスをするベルヴェデール ウォッカのCMが解禁されて、これを見直すに至ったわけです。

『ジョジョ・ラビット』のタイカ・ワイティティが監督を務め、リタ・オラが音楽を担当したというこの豪華CM。ボンドのときのかっこよさとは別ベクトル過ぎてね。で、ボンドでお口直ししようと思ったわけですよ。 そのとき、ちょうどあたしはこの『007／スカイフォール』を監督したサム・メンデスの新作がらみのお仕事をしなければならぬタイミングでしてな。サム・メンデス＆ダニエル・クレイグ＆007で、ものはついでをしてしまおうと思ったわけよ。 やっぱり観てよかった。ダニエル・クレイグ版007の最高傑作。ボンドがかっこいいのは当たり前なんですけど、なにせこの作品でのボンドガールがジュディ・デンチ御大ってことに萌え萌え。英国の至宝の大ベテランが、ガ、ガール!? って思ったそこのあなた。即刻これを御覧ください。その理由、大ラスで分かりますので。007シリーズ史上最高の感動作ともいうべき物語ですのよ。 あ、ちなみにサム・メンデスの公開待機最新作は2023年2月公開予定の『エンパイア・オブ・ライト』。ダニエル・クレイグのは12月23日配信予定のNetflix映画『ナイブズ・アウト：グラスオニオン』でーす。両方ともアカデミー賞にからみそうなので、リリースをお待ちくださいませ。