ディオールの伝統と日本文化が出会う特別な展覧会「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展が東京都現代美術館で開幕！

おしゃれを愛するミューズ、全員集合！
東京都現代美術館の「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展、必見です

ファッションLOVERなミューズ世代の皆さんに、ぜひ訪れてほしいのが東京都現代美術館（MOT）にて2023年5月28日（日）まで開催されている「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展。これはフランスのパリ装飾芸術美術館を皮切りに、英国・ロンドンのヴィクトリア＆アルバート美術館、中国・上海のロング・ミュージアム（西岸館）及び成都当代美術館、米国・ニューヨークのブルックリン美術館、カタール・ドーハのM7で順次開催されてきた展覧会の、待望の日本巡回です。本展では、フランスを代表するメゾンの創設者であるクリスチャン・ディオール氏が影響を受けた芸術から、彼の庭園に対する愛、豪華な舞踏会の魔法、ディオールのコレクションに当初から影響を与えていた日本の豊かな創造性への興味など、素晴らしい発見を伴う75年を超える情熱にスポットが当てられています。そして、彼の情熱を継いでメゾンを発展させてきたイヴ・サン＝ローランからマリア・グラツィア・キウリに至る歴代のクリエイティブディレクターの考案した作品も公開！キュレーションは、アート・ファッションの国際的なキュレーターであるフロランス・ミュラー氏が担当。それらをより魅力的に見せる建築家の重松象平氏（OMA NY、OMAパートナー）が手がけた空間演出には、感嘆の声を漏らさずにはいられません！

ブラックとホワイトのコントラストが大胆な最初の展示室では、革命的な「ニュールック」とそれが体現する紛れもない現代性にスポットライトを。Installation view of “Christian Dior: Designer of Dreams” at Museum of Contemporary Art Tokyo, 2022　©DAICI ANO

切り絵アーティスト柴田あゆみ氏が制作した作品が、天井と壁を埋め尽くす「ザ・ガーデン」の展示はとても幻想的でドリーミー！　 Installation view of “Christian Dior: Designer of Dreams” at Museum of Contemporary Art Tokyo, 2022　©DAICI ANO

メゾンのタイムレスなアイコンであるバッグ「レディディオール」の展示は圧巻！ Installation view of “Christian Dior: Designer of Dreams” at Museum of Contemporary Art Tokyo, 2022　©DAICI ANO

東京都現代美術館が所蔵するアンディ・ウォーホルのシルクスクリーンにも登場するマリリン・モンローや、グレース・ケリー、ナタリー・ポートマンといった、まばゆい女性スターたちをより際立たせたルックも展示。Installation view of “Christian Dior: Designer of Dreams” at Museum of Contemporary Art Tokyo, 2022　©DAICI ANO

日本展のキービジュアルも手掛ける写真家の高木由利子が、撮り下ろした詩情豊かな写真たち。Installation view of “Christian Dior: Designer of Dreams” at Museum of Contemporary Art Tokyo, 2022　©DAICI ANO

吹き抜け大空間を最大限使って展示されるのは、壮麗な舞踏会に咲き乱れるイブニングドレスたち！ Installation view of “Christian Dior: Designer of Dreams” at Museum of Contemporary Art Tokyo, 2022　©DAICI ANO

本展では、ディオールと日本の情熱に満ちた友情の軌跡にも注目！　先駆的なムッシュディオールは、国境を越えてメゾンの歴史を紡ぐ重要性を理解していました。1953年には欧米のクチュリエとして初めてコレクションを日本国内で提案、大丸および鐘紡という有名ブランドとパートナーシップを結びました。また1959年に行われた上皇上皇后両陛下の結婚の儀では、美智子様のためにウェディングドレスを３着デザインしています。そんな彼が幼少期から日本に魅了され、そのクリエイションを通して常に日本を称賛、特別な関係を育んできたのは皆さんもよく知るところ。実際、回想録の中でグランヴィルにあった一家の邸宅「レリュンブ」の１階を描写し、こう語っています。「浮世絵を模した大型パネルが階段全体を飾っていました。そこに広がる歌麿と北斎は、さながら私のシスティーナ礼拝堂。それを何時間も眺めていたことを覚えています……」デッサンの美しさとその正確さに感心し、そこに描かれたパゴダや花鳥の異国趣味に魅了された彼は、このときから洗練とミニマリズムが交差する日本文化の豊かさにすっかり心を奪われていったといいます。以降、ジョン・ガリアーノ、キム・ジョーンズ、マリア・グラツィア・キウリたちといったムッシュディオールの継承者たちとも育まれてきた友情の軌跡を、圧倒的な数のアーカイブと共に追うことができるのも見逃せないポイントです。

Installation view of “Christian Dior: Designer of Dreams” at Museum of Contemporary Art Tokyo, 2022　©DAICI ANO

日本と育んだ特別な絆、卓越性に対する感性、両者が大切にするディテールなどを物語る、かつてなく充実したアーカイブ資料も展示。Installation view of “Christian Dior: Designer of Dreams” at Museum of Contemporary Art Tokyo, 2022　©DAICI ANO

大丸や鐘紡との類まれなコラボレーションを表す品など、興味深い記念品は見ごたえがあります。Installation view of “Christian Dior: Designer of Dreams” at Museum of Contemporary Art Tokyo, 2022　©DAICI ANO

東京都現代美術館で開催中。世界中のファッションLOVERと、感動を共にしましょう！ EXHIBITION INFOMATION 「クリスチャン・ディオール、夢のクチュリエ」展開催中～2023年５／28（日）東京都現代美術館　企画展示室１階／地下２階（住所：東京都江東区三好４－１－１）開館時間：10:00～18:00 ※展示室入場は閉館の30分前まで休館日：月曜・12／28（水）～１／１（日）、１／10（土）※１／２（月）、９（月）は開館観覧料：一般 2,000円、大学生・専門学校生・65歳以上 1,300円、中高生以下無料主催：公益財団法人東京都歴史文化財団東京都現代美術館特別協力：クリスチャンディオールクチュール