「おしゃれはインスピレーションの源」アニャ・テイラー=ジョイが凄腕詐欺師に。Apple TV『ラッキー』

Netflixシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』の大ヒット以降、あちこちで引っ張りだこのアニャ・テイラー=ジョイ。彼女が新たに挑戦したApple TV『ラッキー』では、犯罪者の家庭で育った凄腕詐欺師役を熱演。「ラッキーはある意味『オーシャンズ』シリーズのジョージ・クルーニーみたいな役で、めちゃくちゃかっこいいのよ」と振り返る。

Anya Taylor-Joy 1996年4月16日、マイアミ生まれ。アルゼンチン、ロンドンで育ち、14歳のときにNYへ。2015年にテレビで俳優デビューし、2017年のM・ナイト・シャマラン監督作『スプリット』で注目を浴びる。2021年のNetflixシリーズ『クイーンズ・ギャンビット』で大ブレイク。
「ラッキーは決してじっとしていられなくて、常に何か悪巧みをしているの。これまで私が経験したことがない役だったし、それを生き生きと演じることができるのは楽しかったですね。また、彼女は誰かの助けを得ることも上手。それって、私がこれまで歩んできたキャリアにもちょっと似ていて、“あぁ、彼女にシンパシーを感じるかも”って思いました。もちろん私は人を騙しませんけどね(笑)」
本作はマリッサ・ステイプリーの同名小説が原作。「かなり早い段階で、この原作をすすめられて一気に夢中になりました」という。「原作のラッキーに恋をした後に脚本を読み始め、ラッキーが生きる犯罪の世界を掘り下げれば掘り下げるほど惹かれていったんです。最初に声をかけてくれたのが、プロデューサーで私がずっと尊敬していたリース・ウィザースプーンだったから、というのもあるけど、芝居のインスピレーションのもとになったことは間違いないですね。また、リースからそのときに言われたのは、“共同プロデューサーをやってほしい”ってこと。こんな光栄なこと、ある?って思いましたよ(笑)」

ラッキーはあらゆる権力から追われる詐欺師だけど、なんともおしゃれ。コスチュームやアクセサリーにかなりの力を入れているのが特徴だ。「ラッキーにとって人が身に着けるものはインスピレーションの源なんですよ。彼女が何者かに変身するためには、他の人の衣装が必要ですから。ある意味、この作品は世界を股にかけたスパイを主人公にした映画のようなもの。しかも7エピソードのひとつひとつが映画くらいの規模だから、すごくコストと手間をかけてるんですよ。私が気に入っているのは、ヴィンテージのレザージャケットや純白のドレスね。あれは、あのシーンを作るうえでは欠かせないものでした。また、ロケーションもよかった。ラスベガスのカジノでロケができたのは本当にラッキーだったし、ちょっとだけギャンブルして遊ぶこともできましたしね」
Apple TV『ラッキー』
story_強盗計画を失敗してしまった詐欺師のラッキー(A・テイラー=ジョイ)は、裏社会とFBIから追われる身に。おまけに最愛の夫も失踪。犯罪の世界で生きてきた彼女は、組織を相手に決死の脱出劇に挑む。

監督:ジョナサン・トロッパー/出演・製作総指揮:アニャ・テイラー=ジョイ/出演:アネット・ベニング、ティモシー・オリファント、ドリュー・スターキー、ウィリアム・フィクナー ほか/配信:現在、Apple TVにて配信中
画像提供 Apple TV
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text : Masamichi Yoshihiro photo : Apple TV
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1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。










