CULTURE

よしひろさん、「昨日なに観た?」
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

エブエブ
ちょっとした時間があるとき、未見の映画やドラマに手を出したいんだけど、分かんないから好きなのを繰り返し観ちゃう……という方。映画ライターよしひろまさみちが実際に観て偏愛する作品を、本音でおすすめしますよ~。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』

エブエブ

監督・脚本:ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート/出演:ミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァン、ジェイミー・リー・カーティス、ステファニー・スー ほか/配給:ギャガ/公開:現在、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー中 ©2022 A24 Distribution, LLC. All Rights Reserved.

★女性が活躍する映画がお好きな方へ★ 今年のアカデミー賞の台風の目、とまで言われている「エブエブ」こと『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』。アカデミー賞の結果は日本時間3月13日午後には出揃うけど、主要賞ほぼ総なめの勢いで前哨戦を勝ち進んでおりましてよ。じゃ、何がいいんだっけ、とおかわり観賞しちゃったわ(最初に観たの、昨年だもんで…)。 よ~く分かりました。マルチバースだのカンフーだの、ミシェル・ヨー姐さんの大暴れやキー・ホイ・クワンの再ブレイクにからめてアジア系猛進だの、っていろんなこと言われてますが、一番刺さるのは女性主体だってことよ。いや、マジですごい。女性とひとくくりに言っても、世代や性格、生きる環境などなど、それぞれ違うのは当たり前。それをマルチバースの舞台設定を使って、さまざまな女性の生き方をステレオタイプに陥らずに描いているのが一番刺さったわ~。 だって、なにげにこれって、これまで映画ではなかったじゃない。どことなく典型例だったり、恋愛に持ち込めばOKでしょ、的ななめた描き方されたり。でも、この作品に出てくる女性たちは、本当にみんな個性の塊。ほぼ恋バナなし。あっても、セクシュアル・マイノリティのそれとして描いているし、それがいちいちめちゃくちゃかっこいいのよ~。 この魅力は女性ターゲットと言われた映画を見続けてきたあたしにとっては、めちゃくちゃ新鮮で「新時代キター!」って感じ。マルチバースだけに、同じ役でもキャラ違いという人が大量に登場するから、どこかにハマるキャラがいるはずよ。小難しさはないので、エンタメとしてとにかくお早めに観ておくんなまし。
エブエブ

確定申告はよ〜! 的なことを言ってます

エブエブ

ウェイモンド役のクワンさん、『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』の子役よ〜

エブエブ

別の世界では愛娘がまさかの……

エブエブ

最後は石に泣かされるの(観れば分かるわよ)

よしひろまさみち
オトナミューズのカルチャーページ編集担当&映画ライター。おバカなコメディからおマジメ社会派まで幅広くカバー。ほんとにおもろいもんしか紹介しません。

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