CULTURE

『ブラッシュアップライフ』最終回直前スペシャル!
TVっ子エディター・マニタナオのドラマ放談 vol.5

TVっ子エディター・マニタナオのドラマ放談 vol.5
仕事柄、俳優さんのインタビューをさせていただく機会も多く、TVドラマのチェックは業務の一環。最近ではアマプラ、ネトフリで観られるオリジナル作品や韓国ドラマに押されてる感も多少ありますが、声を大にして言いたいのが「日本の地上波ドラマだって負けてないよ~🔥!」ってこと。そんなドラマ好きエディター・マニタナオが、あくまでも個人的な切り口とアングルでお届けするドラマ放談。 前回に引き続き、フォーカスするのはもちろん『ブラッシュアップライフ』であります。※よどみなくスラスラと語りたいゆえ、今回も俳優さんたち皆さん失礼ながら敬称略でやらせて下さいまし(あしからず)
第5話時点で語りつくしたvol.4はこちら

ちりばめられた笑いの種がたまらない!
何度でも見たいMYハイライトを振り返り

第8話 麻美、4周目の人生知った友情物語 まさかの急展開カミング! 水川あさみ演じる真里(通称マリリン)もなんと、人生リピートしていたとは!!! 白アリクイで沸くマリリンに困惑する麻美(安藤サクラ)、最高な構図でした。そしてドラマについて熱く語りあう“ドラマ倶楽部(←この漢字をぜひ、あてたい)”、まじ参加したい。仲間に入れてくれ! と毎度思ってやみません。 MYハイライトとしては、女4人車内で「あの」みーぽんについてやいのやいの騒ぐくだりが好き過ぎます。目玉焼きとドラクエが混濁するとこもたまりません。あるある、こーいう謎の脱線。ハナシ脱線してるけどもはや本線化しちゃう的な(笑)。個人的には、木南晴夏のしれっとした顔が大好物です。アーンド。変わり果てた姿の同級生・加藤くんを、もはやこの世に存在していないとするナレーションには吹きました(さすがの表現力)。 なーんて笑ってたらば、中盤でまたも急展開到来。なっちとみーぽん、まじか(悲)。マリリンが完璧すぎて近寄りがたいキャラだったその理由って……(ココ、胸にぐっときます)。友だちが亡くなった日の夜、共通の思い出バナシができる友と朝まで過ごす。これ、私もやったことがありまして。ただただ、一人になりたくないのです。といって、誰でもいいわけでもない。その当時を思い出してここでもホロッと涙しそうになりました(産後メンタル継続中)。 この回で好スパイスになっていたのが、主人公・麻美が(1週目の人生で)務める市役所の後輩。映画『ドライブ・マイ・カー』でも評価の高かった三浦透子が登場です。1週目の人生気に入ってたからってその後も同じ感じでなぞる、という一風変わったオリジナルな楽しみ方をする人物、現る、といった感じで。彼女の達観した雰囲気にぴったりのキャスティング。ハマり役すぎて、ぐぅの音も出ません(出さなくていい)。そしてエンディング曲、ウルフルズ『笑えれば』のトータス松本の「とにかく笑えれーばー♪」の歌声がじんわり染みます。オマケとしては、「宮岡さんはキコンシャ」のおまじないで「だるまさんが転んだ」をやる子どもたち。見逃さないで(笑)!   第9話 やり直しできるのもついにここまで。5週目の人生スタート! そんな急展開の勢いそのままに迎えた先週、3月5日放送の第9話は、最後の人生となる5週目。朝の夢に出てきた?と思われる塚地に、のっけから心ワシづかみです。なんか胸アツドラマじゃん! ってなりそうなところで、プロローグに塚地を投入するあたりが好き。シュールさがふんわり戻ってきて、ハッと我に返れた気がしてホッ(笑)。 今回、麻美とマリリンは、明確な目標に向かってひたすら邁進する人生。なのですが、バカリズム脚本ですからね、随所随所にちりばめられた笑いの種。私のツボは、まず航空学校の校歌をJ-POP並みに唄えるってところ。言い回しがいい、そのたとえ最高。それと……染谷将太演じるフクちゃん。フクちゃんのキャラがもっとも映えたのは前回かと思いきや、それは早計、がぜんこの回でした。歌ってはイケない太陽って、ねぇ。地味にシリーズ化してたっぽい『イケない太陽』の活用の最終形でしょうか。隣の部屋でムスメが寝ているのを忘れて爆笑しかけた私です。ピンとこない方はぜひいま一度、観直してみてください。麻美とマリリンが徒歩で通過した電柱に貼ってあったポスターにハリセンボン春菜がいたことも、私は見逃しておりませんよ。さらに、マリリンの「鳥になったキブン」推しもやばかった。同調しない麻美。温度差を絶妙に表現する二人の間合いとか含めて笑っちゃう。水川あさみのコメディセンスたるや(拍手)。 第10回、最終回は3月12日(日)よる10時30分放送! ラストシーンで不穏な空気を漂わせ、たたずんでいらした浅野忠信が気になりすぎて……、第10話が待ちきれません。ていうか、ぜんぶ観終わったら初回から再度おさらいしたいくらい、モーレツに面白いんですけど(どハマり)。

Profile
まにた なお/ファッションエディター。オトナミューズをはじめ、雑誌やアパレルブランドの広告などで企画ディレクション、編集、ライティングまで幅広く担当。プライベートでは一児の母として0歳の愛娘の育児に奮闘中。最愛のヴィンテージ服への欲求はひとまず封印。 Instagram @manico_70

text:NAO MANITA[BIEI]
illustration:YUKI HORIMOTO

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