今月のミューズ安藤サクラ出演映画「怪物」からアカデミー賞ノミネート作「アフターサン」まで。6月の注目映画5本!
01/オトナミューズ7月号表紙インタビューも読んでね
『怪物』
今号表紙を飾ってくださった安藤サクラさんが出演する『怪物』。otonaMUSE7月号P18〜19のインタビューを読んでいただくと分かる通り、子役の黒川想矢さん、柊木陽太さん、お2人の圧倒的な存在によって成立している作品。ここであえてプラスしておきたいのは、彼らがなぜすごいのか、ってこと。ひとつの事件をいくつかの人物の視点で描いているから、大人の俳優でも難しい「同じ役なのに、別の顔をいくつも見せる」という芝居が必要なのです。ところが彼ら、サラサラ〜ッとやってのけちゃってるの。これにはぶっちゃけのけぞります。安藤さんが涙したのも納得よ。
ホラーの夏に向けて、傑作を2本
02/『M3GAN/ミーガン』
03/『テリファー/終わらない惨劇』
夏といえばホラー。その準備かよ、ってタイミングで傑作が2本公開されるのでご紹介。まずは『M3GAN/ミーガン』。プログラム通りに動くAI人形が、ちょっといき過ぎた子守をしちゃって恐怖のどん底、ってお話。いや、これ、マジで傑作。ホラー苦手でも絶対必見。もうひとつは流血がOKなら超オモロな『テリファー/終わらない惨劇』。こちらは、グロさゆえに全米で話題になったシリアルキラーものだけに、ちょい過激です。
04/親の世代になった人が観る感動作
『aftersun/アフターサン』
いつの間にやら親世代になり「あのときのわがままを許して......」と、反省&後悔したことがある人〜?「はーい!」と、イエスな返事をした方、絶対に観ていただきたい『aftersun/アフターサン』が公開されます。本年度アカデミー賞主演男優賞候補入りした傑作。31歳の主人公が11歳のとき、31歳だったパパと過ごしたひと夏の思い出を振り返る、という設定なんだけど、これがエモいのなんの。物語はフィクションだけど、自分ごととして回想しちゃうことうけあいです。
05/加えて『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』も。
text:MASAMICHI YOSHIHIRO
otona MUSE 2023年 7月号より