R40のミューズ世代に
スタイリスト辻直子さんが教える
“痛くならない”ミニスカコーデ術6
私たち大人がいざミニにトライするうえで、時代錯誤や若作りにならない“ちょうどいい”着地点とは? 日ごろからミニスカを素敵に着こなすスタイリスト辻直子さんに、Q&A形式で旬な着こなしテクを教えていただきました。先入観は一旦スパッと切り捨てて、今の気分をインストールしましょ。
Q1
久しぶりのミニスカを大人がはくには、
どんな部分に気を配ったらいいですか?
A 合わせるトップスに最大限の注意を払ってみて。例えばつい合わせがちなビッグTシャツではなく、コンサバ志向なカットソーでカジュアルさを払拭。等身大の素敵さを体現できれば、自分とのチグハグ感を感じなくなります。今年なら、こんなモックネックは新鮮な味付けになりますよ。
Q2
ミニスカのときアウターって
どんなものを着たらいい?
A ミニとなると、ついキレイめなジャケットに手が伸びがちですが、印象がかしこまり過ぎて意外と着こなしの落としどころが難しくなることも。そこで発想を転換させて、あえて相反するユーティリティな雰囲気を持つ、サファリやアウトドアなテンションのワークブルゾンを。キュッとウエストシェイプされた形が好相性です。ミニをミニらしく着ない。そんな今っぽいアプローチが合わせの妙を際だたせ、鮮度をぐっと高めるカギに。
Q3
初心者が着こなしやすい
バランスを知りたい!
A 大きめサイズのシャツなど、ビッグシルエットのトップスで上半身にボリュームを持たせ、フレアミニの裾をチラリとのぞかせる。誰がやってもサマになりやすい、イージーかつ鉄板のバランスかと思います。上下の色味やトーンをまとめると、大人っぽくシックに仕上がるのはもちろん、色を揃えることでサラリとミニを着こなせるのも大人には嬉しいですよね。
Q4
久しぶりに買うミニスカート、
大人にオススメのデザインはありますか?
A 真っ先に薦めたいのはトラペーズ、いわゆる台形ですね。もっとも落ち着きが感じられ、上品さを演出できる台形シルエットは、ミニスカ初心者にもうってつけ。ミューズ世代は(ミニに関しては特に!)子どもっぽいサイズ感やカジュアルなあしらいを選んではダメ。裾の端がピンと角張っているような、ショートパンツの延長線のような台形フォルムを意識して選んで。
Q5
今季らしさを演出するなら
足元はどうしたらいいでしょう?
A ミニをはくのにプラスして、今季のテンションをもう少し足したいなら、涼しげな色合いの靴をきかせて。ベージュやブラウン系、白黒グレーといったニュートラルなカラーでまとめたスタイルに、足元だけポイントでアイスカラーを差すのも素敵です。黒やビビッドカラーに比べてマイルドな発色なので、肌の質感とのコントラストも穏やか。上品な雰囲気に映ります。
Q6
やっぱり黒のミニスカが一番
着こなしやすいですよね?
A ベーシックに黒、と思うなかれ。無難なブラックよりも実は使えるのが、鮮やかな色ミニなんです。スカート以外のアイテムで手持ちの黒を存分に合わせられる分、スタイリングがサッとキマりやすいし、色ってパッと目を引きますよね。その吸引力のおかげで、露出した脚よりもスカートに視線が向くって点でも◎。
いかがでしたか? ポイントを押さえて、今っぽいミニの着こなしを楽しんじゃいましょう♡
photograph:JUN YASUI[eight peace](model), TAKEHIRO UOCHI[TENT](still), AFLO(images) / styling:NAOKO TSUJI
/ hair:HORI[BE NATURAL] / make-up:YUKA WASHIZU[beauty direction] / model:ELLI-ROSE / text:NAO MANITA[BIEI]
otonaMUSE 2022年6月号より