スタイリスト小嶋智子がナビ。個性派デニムが揃う、注目10ブランドを狙い撃ち!
デニム・エリートなミューズ読者の皆さんの脳を刺激する、新しいデニムとその楽しみ方を、スタイリスト小嶋智子さんがナビゲート! 今回は、今注目したい個性派揃いのネクストデニムアイテムをチェック。デニムが好きな人も、苦手な人も、心くすぐられること間違いなし。
FETICO
女性の造形美を生かし、その内包する芯の強さや色気をモダンに引き出す服が人気のフェティコ。この新作デニムは、同じく秋冬コレクションで登場した布帛のパンツのシルエットを踏襲。端正な仕立てとケミカルウオッシュのマッチングが面白い1本。腰まわりはミニマルに仕上げながら、深いタックが絶妙な美脚ラインを演出!
Theory
NYブランド、セオリーが手がけるデニムシリーズは必見! ジャケット、スカート、パンツ2型で構成されており、どれも従来デニムが持つラフな印象を覆す、都会的でクリーンなムードが魅力。ストレッチ入りではき心地がいいのも◎。美脚に定評があるパンツはもちろんですが、ヘルシーな色気を感じさせるロングスカートやデニムジャケットもお見逃しなく!
KANAKO SAKAI
NYや東京のデザイナーズブランドで経験を積んだサカイカナコ氏が、2022年SSにローンチさせたブランド、カナコ サカイ。日本で作る意味、日本でだからこそできることに焦点を当てMADE in JAPANのよさを世界に発信している彼女が作るデニムはもちろん日本製。柔らかいはき心地と絶妙にシックなカラーリングに惹かれる1本。
mister It.
マルタン マルジェラのデザイナーとしてキャリアを積んだ砂川卓也氏が手がけるミスターイットから、デニムラインWednesdayがデビュー! 中古着物を一度シルク繊維原料に戻して再生させたサイシルクという生地を使用して作られているのが面白い。このデニムは写真のように裾をDカンに引っ掛けてたくし上げるアレンジが可能。ブーツと合わせてこの着こなしに挑戦したくなる!
OUR LEGACY
流行に左右されない、コンセプト重視の姿勢にファンが多いストックホルム発のメンズウェアブランド、アワー レガシー。ここのデニムパツ“EXTENDED THIRD CUT”はユニセックスに楽しめる1本。ノンストレッチのワイドストレートレッグを、ウエストベルトでぎゅっと絞って、今季らしいシルエットに。
MAIDEN NAME
NYを拠点とするメイデン ネームは、アートとファッションの世界を融合し、古着に着想を得た服を多様なアプローチによってデザインするブランド。インディゴの濃淡を変えたクロップト丈のコンパクトなデニムジャケットは、どこか70年代を彷彿とさせるデザイン。シンプルなデニムスカートと合わせてぜひセットアップで着こなしたい!
MALION vintage
“服が好き”という純粋な気持ちを大切にしながら、古着を解体し、美しい服へと生まれ変わらせてきた東京発のアップサイクルブランド、マリオン ヴィンテージ。この秋冬はデニム生地を再構築して仕上げたモダンなビスチェとパンツのセットアップが登場。シルエットも生産背景も、まさに今の気分を余すことなく反映!
GALLARDA GALANTE
デニムが主軸でスタートするガリャルダ ガランテの2022AWの立ち上がりは、いつも以上に品揃えが充実。新作のデニムベストは、1枚で着てもかっこいいし、中にタートルやロマンティックなブラウスをレイヤードしたり、ベルトでウエストマークしても◎。ゆるやかなソフトフレアシルエットが美脚効果抜群と大人気のデニムパンツには、エイジング加工が素敵な新色登場。
TU ES MON TRESOR
2020年によりクリエイティブなデニムブランドとしてリローンチしたトゥ エ モン トレゾア。シルエットごとにエメラルドやカーネリアンなど宝石の名前が付けられているのもロマンティック。柔らかなオーガニックコットンを使用することで、部屋着のように動きやすく、ベロアのようにソフトな着心地を実現していて、その虜になる人が続出中!
photograph:TAKEHIRO UOCHI[TENT](still), AFLO, GETTY IMAGES(runway) / styling:TOMOKO KOJIMA
otonaMUSE 2022年10月号より