スタイリスト安西こずえが教えるメンズ服の失敗しない着こなしテク6
そもそもメンズのスタイリングからキャリアをスタートした、COZ(こず)ことスタイリスト安西こずえさん。“メンズ服をどうやって取り入れたらいい?”の第一歩はCOZのウンチクをマスターすることが、失敗しないコツ。“なるほど!”が、いっぱい詰まったメンズ服の素敵な取り入れ方はコレ♥
あえてメンズなボリューム感が
可愛さを引き出す大人のミリタリー
「この秋注目したいMA1調のフライジャケットは、ウィメンズにもあるけれど、往々にして女性のボディバランスに合わせてリサイズされたものがほとんど。でもこういうアウターこそ、まんまメンズサイズの大きいのをあえて女子が着ちゃうのが可愛いと思うのです。ボトムは思いきり女子に! 個人的にはミニスカート合わせがキュンとなる黄金バランス♥」(安西さん)
ヴィンテージさながらの加工に
出会えるメンズデニム
「キレイめなデニムパンツはウィメンズにたくさんあるけれど、ヴィンテージみたいないい感じの風合いのものはなかなか…。本当に古着で探そうとしても、女子にはサイズ直しが必要なことも多いし、これというものに出会うのは難しい。
でもモノづくりへのこだわりが強いメンズブランドなら、色落ちバランスやペイント使いなど、本物のヴィンテージもかくやというくらい本格的な加工を施した1本に出会えるの! このvisvim(ビズビム)のデニムは私も玲奈も欲しい! となった1本。最近の男子は細身な子も多いから、女性だってジャストなサイズもあります。はくときは思いっきり女子な靴やバッグで、可愛さをつけ足して」(安西さん)
サーマルの可愛さは断然! オーバーサイズ感
「オーバーサイズで着てこそ可愛さを発揮するのがサーマル。なので、ジャストなサイズ感のウィメンズよりメンズのほうが断然可愛い! って断言できるくらい好き。細身のレギンスも相性いいけど、ガーリーなスカートを合わせてギャップを楽しむコーデが私的にはオススメ」(安西さん)
確固たるこだわりが詰まった
ジャケットはメンズに勝るものなし!
「そもそもメンズ発祥のアイテムは本家に勝るものはなし。特にジャケットは、仕立てやディテール、生地やボタンの選びなど、妥協のないこだわりと完成度はメンズならでは。N.ハリウッドには、女性が着やすいサイズ感が豊富なのでオススメです」(安西さん)
ウィメンズx違ったよさが光る
MEN'S MADISONBLUE
「メンズのセオリーを熟知したMADISONBLUE(マディソンブルー)デザイナー・中山まりこさんの作るメンズジャケットは、やっぱり秀逸! オーバーサイズのジャケットでも“寅さん”にならないシルエットはさすが! って実感中」(安西さん)
メンズならではのユルいモード感。
部屋着にならないスウェットセットアップ
「ウィメンズではなかなかお目にかかれないハーフパンツのスウェットのセットアップは、私自身も愛用中。こういうラフなアイテムも、生地感や仕立てに手を抜かないところがメンズ服のいいところ。胸元にはクロムハーツを。見る人誰もに“お!”っと二度見されるはず」(安西さん)
photograph:TISCH[MARE inc.] / styling:KOZUE ANZAI / hair:TETSUYA YAMAKATA[SIGNO] / make-up: YOUSUKE TOYODA[Rooster] / model:RENA TAKESHITA / text:MADOKA NABESHIMA / web edit:ANNA TOGASHI
素材の略号:K=金、YG=イエローゴールド、SV=シルバー、DIA=ダイヤモンド
otonaMUSE2021年10月号より