KEITAMARUYAMA 2022SS
-春はあけぼの夏は夜-
展示会潜入レポート
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「春はあけぼの夏は夜」。誰もが学生時代に耳にしたであろう有名なフレーズは、平安時代に活躍した清少納言の『枕草子』の冒頭の1文。ケイタマルヤマ2022年の春夏は、改めて日本の四季の美しさを見つめ直し、新しく表現したコレクション。春は満開の桜や霞がかったような明け方の雰囲気を、夏は夜の持つ妖しさや夕涼みの晩をイメージ。今回は百花繚乱で幻想的なKEITAMARUMAYAの展示会の様子をレポートします。登録有形文化財でもあるスパニッシュ様式のkudan houseの荘厳な雰囲気にも注目です。
和の花々が可憐に咲き誇る
優しくも鮮やかな春コレクション
今にも春の風が吹いてきそうな桜が舞う刺繍入りのドレスや、昔の着物柄からインスピレーションを得たという花々が爛漫と咲き誇るオリジナル柄を中心に、華やかなドレスやガウンなどを展開。軽やかな楊柳素材やコットンニット、滑らかなシルクやオーガンジーなど、軽やかで優しい素材感が、春の柔らかな空気感を醸し出していました。
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可憐に咲く桜としなやかな柳、自由に飛び回るつばめの刺繍にうっとり見惚れてしまうシルクのドレス。こちらの見事な刺繍は、日本刺繍、紅会のみなさんが絹糸でひと針ひと針丁寧に刺したもの。
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目にした瞬間、キュンが止まらなかった1着。繊細なオーガンジーの花びらを重ねて作った桜のフーディは、よく見ると花びら1枚1枚が丁寧に染め上げられ、ほんのりと色づく繊細な桜の表情が表現されている。
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まるで着物の帯を思わせる、和花や箔使いが華やかなガウンコート。優しいパステルカラーが大人の乙女心をくすぐります。
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刺繍入りコットンニットカーディガンの新作は、着物のような襟元のデザインがユニーク。シンプルなドレスやシャツに羽織るだけで映えそう。
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天女の羽衣のようなガウンと柄使いが洗練されたドレス。ドレスは古い着物反物から仕立てた1点もの。着物ならではの華やかさや艶やかさを醸し出しています。
浴衣をもっと気軽に華やかに。
粋な日本の夏を感じるコレクション
朝顔やうちわなど、浴衣の柄をモチーフにしたオリジナルプリントや古い浴衣の生地をリメイクしたドレスなど、和の夏を感じるコレクション。浴衣を着る夏もいいけれど、夏の日差しに映えそうな浴衣柄のドレスを着て街を歩くのもなかなか粋。伝統的だけどどこか新しいKEITAMARUYAMAのフィルターを通した日本の夏が表現されていました。
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古い浴衣からインスピレーションを得た、朝顔やうちわ柄をプリントしたオリジナル柄の「YUKATA GARA」シリーズ。襟元も浴衣のようなデザインに。
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金魚の刺繍が袖にまで施された、人気のコットンニットシリーズ。藍色のグラデーションがシックな刺繍は、まるで上品な墨絵のよう。
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写真左のラックにかかっているのは、古着の浴衣から使える部分を切り出してパッチワークしたドレス「YUKATA PATCHWORK」 。手に入った浴衣で作られるため、全てが1点もの。アップサイクルプロジェクトの一環として作られています。
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朝顔や金魚など日本の夏を思わせるモチーフは見ているだけで心躍る。浴衣柄のセットアップやドレスを纏って夏の夜の街を歩く-。想像するだけで気分が上がります♡
今回会場となったのは、新潟県長岡市出身の財界人である5代目山口萬吉の私邸として1927年に建築された「kudan house」。美しく重厚なスパニッシュ様式の邸宅が、KEITAMARUYAMAのコレクションを一層引き立てていました。春の訪れはまだ先になりますが、見ているだけでわくわくするKEITAMARUYAMA2022春夏コレクション。ぜひ年明けをお楽しみに♡
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