スタイリスト 樋口かほりが提案する
シャツとパンツのバランス学 【後編】
シャツとパンツ、極めてベーシックな組み合わせだからこそ、上手に着こなせたら、真のおしゃれ上手ですよね。そこで今回は、スタイリスト樋口さんに徹底レクチャーしていただきます。今季はまず、シャツはビッグシルエットを基本に、シャツとパンツの着こなしのバランスを一緒に学んでみませんか?
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とにかくチークを盛る!
血色メイクでヘルシーに
シャツを着るのがマスト
「ヘルシーにシャツを着るっていうのが今っぽい! 」と今回のヘア&メイクを担当してくれた岡田知子さん。「だから血色をよく見せてあげるように、チークをいつもより気持ち盛り気味にしてあげるのがいいかなと思います。目元にポイントを置かないほうが、白シャツもコンサバっぽくならず、ミューズっぽいカジュアルになると思いますよ」
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大胆なプリントものは
上下で着てしまうと
あら、簡単におしゃれ!
とろみのある素材のロングシャツとパンツのセットアップ。軽くて、柔らかくノーストレスで着用可能。インパクトのある柄は合わせが難しいので、セットアップ着用がオススメ。ロングドレスのようになら、悩まず着られますよね。少し肩幅広めに作られているので、気になる二の腕もカバー。ストライプなので、着やせ効果も絶大です。
08
足元はヌードなサンダルを色っぽく、
そして気軽なスタイリングの仕上げに
悩ましいシューズ選び。樋口さんのオススメはヌーディなサンダルだとか。「紐が細くて、トングやビーチサンダルのように甲がたくさん出るものがいい。素足に近いものが、パンプスみたいに主張がなくて、スタイリングをサラッとさせられます。シャツとパンツでは出せない軽やかさを足元で作ってあげたいの。どうしても、風通しのよさが欲しくなります」
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いつもよりアクセは盛り気味で
顔まわりに遊びを作る
マニッシュなアイテムだけで、スタイリングを構成する場合、ジュエリーは多めに。地金アイテムなど硬質なものにパールをミックスさせると、程よく柔らかさが出せます。逆にカラーストーンなどを入れると甘さが強くなるので、気を付けて。そして、ジュエリーは素肌にのせること。シャツの上にネックレスより、あいた胸元にネックレスのほうがテクニック要らずで、上手に仕上げられますよ。
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トライしたいデニム×デニムは
今季は絶対ノンウオッシュが新しい
この春、やってみたいデニム×デニム。硬いダンガリーシャツだと、ゴワゴワが嫌なんていう方も今季は柔らかな素材のものがちゃんと出ているのでご安心を。着用のシンゾーンのシャツも、驚くほどの着心地のよさ。濃色同士の組み合わせなので、胸元や手首、おなかなど必ず肌をどこか見せるのがマストです。ウオッシュがかかったものを選んでしまうと、懐かしいコーデになりがちなので、注意して。
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寂しく見えたら
頭にスカーフをひと巻き
ブラックでまとめて寂しく見えてしまうときなどに、選択肢のひとつとして考えてほしいのが頭にスカーフを巻く、こと。写真のように大判タイプなら2回結ぶだけでキマります。スカーフはシャツの色と近いものが無難ですが、首元などには使いにくい派手柄のものも、頭になら使いやすかったりも。髪の毛の長さに関係なくできる技、ぜひトライを!
いかがでしたか? 明日から早速取り入れられそうなアイデアばかりなのでぜひ参考にしてみてくださいね。
photograph_TAKAHIRO OTSUJI[go relax E more] / styling_KAORI HIGUCHI[KIND.] / hair & make-up_TOMOKO OKADA[tron] / model_MAYUMI SADA
otonaMUSE 2022年5月号より