「魚を漬けるときはラップや保存袋を利用して。調味料を余分に使わず、必要最低限の量で漬けられる!」飛田和緒先生
切り身魚を調味してストックしておけば、加熱するだけでサクッと手軽にごはんが作れるので忙しい日にも便利! 魚料理のバリエーションが増えず、マンネリに悩んでいる人にもオススメです。味にクセがない鯛、さわら、かじきなら、みそ漬けもオイル漬けもおいしく作れますよ。
まずは基本をマスター!
「鯛の山椒オイル漬け」
材料(2人分)
さわら(または鯛・切り身)......2切れ(約240g)
木の芽......5g
塩......適量
粉山椒......小さじ1/4
オリーブ油......大さじ1と1/2
①水気を拭き、塩をふる
鯛は水気をペーパータオルで拭き、塩を軽くふって室温に10分ほどおく。木の芽は粗く刻む。★切り身魚の臭みが油と混ざらないように、漬ける前に水気をしっかり拭いて。
②塩をすり込む
鯛の水気を再度ペーパータオルで拭く。塩2gをまんべんなくすり込んでなじませ、保存袋に入れる。★漬けるときに保存袋を使うと、調味料の量が少なくても、切り身魚全体にからませることができる。
③漬ける
2に粉山椒をふって木の芽、オリーブ油を加える。袋の上から軽くもみ込み、空気を抜きながら口を閉じる。冷蔵室に入れ、ひと晩(約8時間)おく。★木の芽や粉山椒の代わりに、ゆずこしょう、梅干し、しょうが、青じそなどを加えてアレンジしても美味 !
鯛の山椒オイル漬けの展開❶「炊く」
『山椒オイル漬けのパエリア風炊き込みごはん』
山椒の上品な香りが最高。米は洗わずに炒めると、油でコーティングされてパラッと仕上がる。
材料(2〜3人分)
鯛の山椒オイル漬け(上記参照)......2切れ
米......2合
玉ねぎ......1/2個
しめじ......100g
オリーブ油......大さじ4
塩......小さじ1/3
木の芽......あれば適量
作り方
①玉ねぎはみじん切りにする。しめじは石づきを除き、食べやすい大きさにほぐす。
②厚手の鍋にオリーブ油、玉ねぎを入れ、弱めの中火で熱して炒める。玉ねぎが透き通ってきたら、米を洗わずに加えて3分ほど炒める。しめじ、塩を加え、さっと炒め合わせる。
③ 2に水360mLを加え、鯛の山椒オイル漬けを並べ入れる。ふたをして中火にし、ふつふつと煮立ってきたら弱火にして10分炊く。火を止めてそのまま10分ほど蒸らし、あれば木の芽を散らして軽く混ぜる。
鯛の山椒オイル漬けの展開❷「炒める」
『山椒オイル漬けとトマトの炒めもの』
オイル漬けは、水分の多い瑞々しい野菜とも好相性。野菜の水気が油となじんで、おいしくからまる。
材料(2人分)
鯛の山椒オイル漬け(上記参照)......2切れ
ミディトマト(またはミニトマト)......120g
塩......適量
作り方
①ミディトマトはへたを取り、半分に切る。鯛の山椒オイル漬けはひと口大に切る。
②保存袋に残った鯛の山椒オイル漬けの油をフライパンに入れ、鯛の山椒オイル漬けを並べ入れる。中火で熱してこんがりと色づくまで両面を4分ほど焼き、一度取り出す。
2のフライパンにミディトマトを入れてさっと炒め、塩を軽くふる。鯛の山椒オイル漬けを戻し入れ、さっと炒め合わせる。
飛田和緒先生の「さわらのみそ漬け」レシピも。教えてくれたのは…飛田和緒先生
料理家。独自のアイデアをプラスした料理が大好評。ひと口食べるとほっとする、人柄が伝わるレシピにファンも多い。