LIFESTYLE

木津明子のこども食堂日記vol.18「大事なスタッフたちを紹介します その3」

レインボートップ画像

新年度が始まったと思ったら、もう運動会が開催される学校もあったり……。春って、少し浮足立ってしまいますよね。レインボーでは4月から新しいキッズスタッフが参加してくれて、少しフレッシュな顔ぶれになり元気いっぱいに開催しています。

今回はレギュラースタッフの紹介3回目、レインボーの土台を支えてくれている税理士の押味成広さんです!

木津明子のこども食堂日記vol.17はこちら
レインボー 春プレート

最近好評だった、春野菜いっぱいのプレート。鶏肉は塩こうじで下味をつけたら、肉の臭みも消え、柔らかくなって大好評でした。酵素の力ってすごい!

レインボー 刺繍入りエプロン

レインボーガールズのエプロンが刺しゅう入りに。 テンション上がります。

レインボー 税理士 押味

右:今回の主役で、レインボーのお金の部分でいつもアドバイスをしてくれる押味さん、左:同じ税理士事務所の濱慎一さん。

押味さんはレインボーを立ち上げる前からお世話になっている税理士さんです。レインボーで「こんなことしたい! あんなことしたい! 」を気軽に相談させてもらっています。とっても冷静に話を聞いてくれ、現実的な方法を一緒に考えてくれるクールで優しい頼れる人です。

━━ 押味さんは普段どんな仕事をしていますか?
押味さん(以下O)  税理士として働いています。具体的には、企業や個人で事業をしている方の会計や税金の書類を作ったり、アドバイスをしたり、相続税の対策や申告をしたり。ある資格の試験委員もさせていただいております。レインボーでも、会計やお金回りのサポートをしています。

━━ 押味さんの家族は?
O UIデザイナーの妻、お絵描きが大好きな娘5才と生まれたばかりの息子、黒猫の姉妹2匹(まるこげ、くろこげ)です。

━━「こども食堂レインボーを会社にしたい! 」という願いを叶えてくれた押味さん、どんな気持ちで手伝ってくれたのか教えてください。
O 職業的な観点からすると、レインボーを持続可能にして、こうした取り組みをもっと社会に広げていくためには、法律、会計、税金などの、少し面倒に感じやすい面をサポートする人がいたほうがいいと思いました。
個人的には、自分の両親が離婚した経験があり、木津さんの気持ちが少し理解できる気がしたんですね。『片親のかわいそうな子どものため』といった視点ではなく、“どんな家族、地域にとってもハッピーな居場所を提供する”という理念に共感しました。さらに、自分の原点を実現できると感じました。『何か人の役に立つ』ために税理士になったので。独立して、数年経ったところで木津さんのお話を伺い、機会がめぐってきたと感じました。たまに木津さんの相談相手になったり、法人化の進捗をうかがっているなかで、“ちょっとした手伝い”ではなく“責任を持つ参加の仕方をしよう”と考えて、今に至ります。

レインボースタッフ 押味さん 家族写真

押味家には最近赤ちゃんが生まれ、4人家族に。おめでとうございます!

レインボースタッフ 押味さん 娘さんと

元気な娘ちゃんと。取材には真面目に答えてくれましたが、普段はとても話しやすいんですよ。

━━ 食堂を始めてから、押味さんの生活や気持ちに変化がありましたか?
O 変化というより気づきですかね。それは3つあります。まず、支援したいという気持ちを持っている人が実は多いということです。こども食堂の話をすると、支援を申し出てくれる人、すでに何かしら関わっている人、関わりたいと思っている人が多く、正直驚いています。ただ、初めの一歩を踏み出すには身近な支援先、支援方法、きっかけが少ないのが現状だと感じています。
次に、私自身としては、子どもの貧困などいわゆる社会問題とされるようなことについて、さまざまな視点から考えられるようになってきた気がしています。国や地方の政策から一企業や個人の考え方、あり方などをより観察したり考えたりするようになりました。
最後に、このような善意の団体を運営することの現実的な難しさと解決方法です。たとえば、悪意のある人が絡んできたり誤解されてしまうことがあったり、法律や制度が実態にそぐわないこともあります。
ただ、一方で、共通の目的や意義のもとに集まり、団結することでこのような課題は乗り越えることができるということも学びました。誰かがどこかで恒常的に無理をする犠牲の上に成り立つモノではなく、レインボーでは、みんながハッピーになることを重視しているので、乗り越えていくことができるのだと感じています。

━━ これからレインボーでどんなことをしていきたい、そしてどんな可能性があると思いますか?
O どうしていきたいかというよりは、とにかく継続することが最重要だととらえています。レインボーが継続していくことによって、子ども食堂というものが知られていき、『こういう形もあるんだ』『こういう意義や機能があるんだ』という認識が広がり、『このような場が増える』ことに意義があると考えています。

━━ 押味さんは将来どんな人になりたいですか?
O 常にかっこいい人でいたいと思っています。私が思うかっこいい人というのは『やりたいことやっていて、輝いている人』です。やらされている、偽善でやっている、無理してやっているではなく、自分の意志で行動することで力が発揮できるし、社会に貢献することが大切だと考えています。そういう意味でレインボーの運営メンバー、お手伝いしてくださる方や子どもたちは『やりたくてやっている』からこそイキイキしていると思うし、団結、協力、発展、継続がここまでもこれからも可能なのだと思っています。

3人の仲間たちに話を聞かせてもらって、また改めて素敵な仲間たちだなと胸が熱くなりました。これからもみんなで頑張っていきます。

押味さんの税理士事務所はコチラ

text:AKIKO KIZU

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