ソウルなら1時間待ちはあたりまえのレストランが
パラダイスシティならスルスル入れる! 韓国・仁川空港からシャトルバスで5分! 総合型リゾート、パラダイスシティを取材してきました。広大な敷地内に客室も遊興施設もぜ~んぶ兼ね備えていますが、忘れちゃいけないのがグルメ。どんなに美しくても、どんなに話題でも、花より団子。美味しいものがなければたとえ大好きな韓国のホテルでさえ、行く意味はないと思います(※食い意地で断言)。
ホテルの敷地から徒歩圏内では、特筆すべき商業施設は2023年5月現在、ありませんでした。ということはホテル敷地内で食欲からなにから全てのニーズに応えなければならないのです。パラダイスシティがそこ、手を抜いてると思います? むしろ! ソウルでは行列に並ばないと味わえないレストランがホテル内にいくつもあったんです。宿泊客ですもの、予約すれば「行列とは、なんぞ?」。しかもなんだったら「ソウルのお店よりこっちのほうが美味しいかも……!」というミラクルまで起きた、私たちの胃袋を張ったレポートがこちらです!
平壌冷麺までいただける行列焼肉店「ボンピヤン」 江南に本店を構える焼肉店「ボンピヤン」。まさにここが「パラダイスシティ内だから並ばずに入れる」超人気店です。ためらってる暇はありません。肉好きミューズは到着したら即、行きましょう。
ソウル市内の各店舗では本テジ(豚)カルビに行列ができているそうですが、まずは韓牛(ハヌ)の実力を見せていただきましょう! と雪花牛のリブロースと骨付きカルビをオーダー。
雪花牛リブロース90,000ウォン。脂っこさはなく、肉の甘みをしっかり感じられます。
雪花牛味付きカルビ73,000ウォン。甘めの下味が、イイ! お店のアジュンマ(韓国語でおばさんの意味。店員さんへの愛情を込めて呼びます)が洗練された手さばきで焼いてくれます。炭火で焼くと美味しいよね~!
ユッケ39,000ウォン。ああ、生の牛肉を堂々と食べられる幸せ。
もうね……、思い出すだけで仁川空港へのチケットを検索してしまう味。韓牛は和牛よりサッパリいただけます。
ここで必食すべきは平壌冷麺16,000ウォン。大と小が選べます。トンチミ(大根の水キムチ)と肉ダシを混ぜたスープに、そば粉とさつまいものデンプンを7:3の割合で混ぜた麺の冷麺は、ソウルで食べられる平壌冷麺(※平壌は北朝鮮の首都)の老舗のお店にも勝ると評判。確かに、初めて食べたサッパリした味でした。途中からお酢を入れて味変するのもイイ!
シーザーサラダもなんか美味しく、炭火で焼きつつロースターが煙を吸ってくれるのでもくもくもくー!とにおいが服に着く心配もナシ。個室もありました。天井が高くて気持ちのいいお店でしたよ。
ボンピヤン
1986年から続く高級焼肉店「碧帝 ピョクチェ カルビ」が手掛ける冷麺 ・ソルロンタン専門店 。 食材にとことんこだわり、牛肉は100%韓牛を使用。看板メニューは平壌冷麺と本テジカルビ。
11:30~22:00(Break time 15:00~17:30) ※Last orders : 20:40
パラダイスシティ「プラザ」2F
イタリア本場の味を楽しめる。目にも麗しい「LA SCALA」 ホテル内に好ましいイタリアンレストランがあると、旅のクオリティってぐっと上がる気がします。なんだかんだで美味しくて、ホッとできて、楽しい気分になるから。『ラ スカラ』はアラカルトもコースもOKの広々としたイタリアン。見目麗しい上に、安心して食べられる美味しさでした!
甘味が感じられて本当に幸せな気持ちになれたロブスターグラニャーノスパゲティ。
お品書きにすらない、トリュフの濃厚クリームが入った謎のアミューズを「10個食べたい」と言っている人がいました。
パラダイス シグネチャー エールは、話題の仁川ブリュワリーとパラダイスシティがコラボしたこのホテルでしか味わえないビール。韓国の市販のビールって比較的味がライトな印象ですが、このシグネチャー エールはしっかり! ホテル内のお店で1本13,000ウォンで買えます。
こちらもパラダイスシティ限定で味わえるマッコリ、MEESIM(米心)。アールグレイが香る微発泡タイプのマッコリで、お料理とも合いますがこれ単独でも飲み続けられそうな味わい。こちらもホテル内のショップで28,000ウォンで購入可能。お部屋でゆっくり飲んでもよさそう。
アミューズとドリンクの段階で美味し過ぎてテンション高めの乾杯をする取材チーム。
左から:キヌアサラダ、アスパラガスとディルフォームを添えたホタテ貝。ホワイトアスパラガスと長ネギのペルーテ、キャビア、チャビルオイル。季節のフルーツシャーベット。いちごでした♡ 韓牛ロースと春のナムルを添えたピューレ、モレルキノコ、アスパラガス。ホワイトチョコレートムースとラズベリーパフェ、シチリアピスタチオ。ビジュアルも満点ですが、お味は本当にフレンドリー。家族みんなで美味しさに満足できそうです。
LA SCALA
リーズナブルな価格でハイレベルなイタリア料理を提供。ホテル内にあり、座席数は134と広々としていて大家族の記念日ディナーにも。コースでもアラカルトでもOK。ホテル内にはこのほかに和食レストラン「楽」、高級広東料理の「インペリアル・トレジャー」、そして後ほどご紹介するビュッフェスタイルの「ON THE PLATE」があります。
Lunch 12:00~15:00 Dinner 18:00~22:00
パラダイスホテル1F
正直、ソウルの店舗より美味だった!? 「プロカンジャンケジャン」 ホテル棟から少し歩くとPLAZAという、レストランやフードコート、セレクトショップなどが並ぶエリアに入ります。このプラザを攻略せねばパラダイスシティを攻略したことにはなりません! 先に紹介したボンピヤンもPLAZAにあります。そして、韓国に来たらぜひともいただきたいのが海鮮、とくにカニ、そう、ケジャン!
プロカンジャンケジャンはソウルにおけるカンジャンケジャンブームの火付け役となった、まさに元祖。新沙駅に本店があり、過去、韓国旅行で地下鉄に乗って探して訪れた方もいらっしゃるのではないでしょうか。日本には東京・赤坂や大阪にも店舗があります。そんな名店の味を、客室からスタスタちょっと歩くだけで味わえるのです。個人的な感想ですがここ、正直……、ソウルのお店より美味しいかもしれません……!
ジョンボクジャン セウジャン バンバン(アワビとエビの醤油漬け)50,000ウォン。
手前がカンジャンケジャン、奥がヤンニョムケジャンで、大2匹で116,000ウォン。醤油味も辛い味も、どっちも食べたいじゃない。
ケアルビビンバッ(カニみそビビンバッ)25,000ウォンももちろん美味しいのですが、
ガマソッバブ(釜飯)3,000ウォンを頼んで……
カンジャンケジャンの甲羅にたっぷり詰まったミソと混ぜて自分で混ぜご飯を作っても美味しいのよ~! 臭みのない海鮮の味って、都会でどんなにお金を出しても味わえないもの。たまたま当たりのカニに出会っただけかもしれませんが大当たりのお店でした!
あわび~! 生のエビの醤油漬けも、生臭さ一切なし!カンジャンケジャン(生のカニの醤油漬け)、身をちゅるっと吸っていただきます。釜ごはんは、おこげにお湯を注げばヌルンジ(おこげ湯)も楽しむことも。ヤンニョムケジャン(生のカニの薬味漬け)はなかなかの激辛! 日本の芸能人の写真もたくさん飾られていました。バナナメンて。
プロカンジャンケジャン
韓国スターたちからも長年愛される有名店 。 西海延坪島で獲れた最高品質のカニと国内産最高品質の海産物のみを使用し 、 カニ料理以外にもアンコウ料理 、 タコ料理など多様なプレミアムシーフードを楽しめます 。
営業時間
11:00~22:00
Last orders: 20:30
プラザダイニング2F
ホテルダイニングの粋、鉄板焼き。「BORN&BRED」でおまかせ(コース)を堪能 パラダイスシティに夫婦や家族の記念日で訪れる方もいらっしゃるかもしれません。ならばぜひ、こちらへ! 現地のパラダイスシティ広報課長(美女!)に「パラダイスシティの中で一番オススメのレストランはどこですか?」と質問したところ、名前があがったのもこの韓牛の鉄板焼きのお店でした。ここは気合を入れてコースをいただくことに!
これから目の前で焼くお肉を説明してくれるタイプ。日本語で教えてくださいました。
まさに、高級鉄板焼店! ちなみに、韓国では日本とほぼ同じ意味合いでコース料理のことを「おまかせ」と呼びます。
高いところからお塩を失礼します~!
あのトリュフを削って……
ヒレ肉にそっと載せて♡
ワインなど飲料は別料金。今回いただいたコースは1人250,000ウォンでした。男性もお腹いっぱいになる量ではないかと思われ、全て韓牛でここまでのおもてなしと考えると破格ではないかと、オトナミューズでこれまで何度もお肉のお店を取材してきた身としては思います。
スープからサラダからお肉からこれで全てではないのです。シンタマという部位にはミョンイナムル(行者ニンニク)を載せるなど、全てのお肉の食べ方が異なります。お肉の合間にいい具合にエビが運ばれてきました。氷の上でお肉を休ませる雪夜肉の部位はミスジでございます。ナシとキウイとお塩で下味がついた、休憩後のミスジ最高でした。タレがしみこんだ腹肉は、焼いたあとタコスのようにいただきます。最後にはユッケジャンスープ、炊き込みご飯、肉うどんまで出てきて、この食事はいつになったら〆るんだろうと思いました。
評判の牛カツサンドもメニュー内にあったのですが、さすがに食べきれないのでお持ち帰りに。お部屋で美味しくいただきました。
BORN&BRED
肉の名家との名声を受け、40 年以上にわたって高品質韓牛を厳選して扱ってきた韓牛職人の経験と歴史を持つ名店。最高級韓牛のおまかせ料理を堪能することができます 。
11:00~22:00 Last orders: 20:30
プラザダイニング2F
朝食しっかり派は『ON THE PLATE』のビュッフェに行こう ヨーロッパ、ニューヨーク、上海の最新トレンドを反映したメニューで、朝も昼も夜もビュッフェ形式で楽しめるまさにパラダイスシティの台所がここ。評判が高く、宿泊客以外も訪れるため夜は予約がマストと思われますが、宿泊しているなら朝食は予約をしておくだけで、お部屋のキーカードを提示するだけで入れるんですもの! 韓国らしいキムチやお惣菜はもちろん、パンも中華も洋食も充実。滞在中一度は行っていただきたいハイレベルな朝食ビュッフェでした!
客室棟からすぐ。朝日が注ぎ込む気持ちのいい空間。
キムチやジョンなど、韓ドラでよく見るお惣菜もズラリ!
フルーツも種類豊富でしたよ。
この日、お誕生日だったアートディレクター池田氏。韓国ではセンイル(誕生日)にミヨクッ(わかめスープ)をいただく習慣がありますが、ご安心ください。ありました、わかめスープ。センイルチュッカヘ~!
シーザーサラダがとっても美味でみんな食していました。ぜひ。
ON THE PLATE
5つのステーションからなるプレミアムビュッフェレストラン。朝、昼、夜それぞれメニューは異なり、ニューヨークスタイル・ステーションのグリルステーションではラムチョップや牛ハラミ、サガリ、骨付きカルビなど最上級の肉料理と、ズワイガニやアワビなど旬の海鮮料理などが味わえます。ディナーは2部の入れ替え制。
Breakfast 06:30~10:30 Lunch 12:00~14:30 Dinner 18:00~21:30
ホテルパラダイス 1F
フレンドリープライスのフードコートも充実していました そんなに毎食毎食、きちんとしたレストランじゃ胃袋もお財布も疲れちゃう。そんなときは気軽に楽しめるPLAZAの2Fに集まっているカジュアルレストランへ。火鍋やホルモン焼き、ピザ、サムゲタンなど、国籍豊かなレストランが揃います。
さらにPLAZAの1Fにはプレミアムフードホールが。こちらはさらに気軽に小腹を満たせるラーメンやケーキ、ハンバーガーのお店が並んでいます。プゴク(干しスケソウダラのあっさりスープ)のお店も! とてもじゃないけれど食べつくせない種類。ホテル棟とPLAZAは傘要らずで直結していますから、フードホールを食堂扱いして韓国料理の主要なメニューを食べまくるのも楽しそう!
プレミアムフードホールの営業時間は11:00~22:00。
日本円で¥1,000ちょいのハンバーガーセットもいただけます。プルコギバーガー、食べてみたいぞ。
日本式ラーメンやおそば、韓国の国民的中華メニューのチャジャン麺(ジャージャー麺)も。このほかにタイ料理、カレー専門店など韓国料理以外も揃っています。
最新情報! 2023年7月にリニューアルオープン予定。モダンコリアンダイニング「SERASÉ」 実はコロナ禍に一度閉鎖していた、パラダイスシティ内のHOTEL Art Paradiso。58 室のスイートルームで構成されたヨーロピアン・ブティックコンセプトのホテルで、さらなる非日常を楽しめます。その中のレストランがSERASÉ。モダンコリアンダイニングと称した創造的な韓国料理がいただけるそう。こちらが7月、満を持して再オープンするという嬉しいお知らせが届きました。夏のバカンスでパラダイスシティを訪れる方、ぜひ再オープンしたばかりのセラセでアートな非日常を味わってみては?
セラセの店内。思いっきりドレスアップしていきましょ!
とっておきのディナーからフレンドリーなフードコートまで。コーヒーショップやコンビニももちろん施設内にありますから、夜食にお部屋で韓国ラーメン、なんてことも可能。韓国の美味しいものがギュっと集まっているパラダイスシティは、歩き疲れたり迷子にならず、とっても効率的にグルメが楽しめましたよ!
パラダイスシティの公式サイトはこちら