これって更年期? キットや婦人科でまず「調べて」みよう【30代から知っておきたい更年期講座】
![ePostM](https://otonamuse.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/202312_kounenki_2.jpg)
30代から知っておきたいオトナミューズ更年期講座【調べる編】
いずれは誰もが通る道、更年期ー実はプレ更年期も含めると、30代後半から徐々に突入し始めている? そこでドクターに直撃!更年期の正体やミューズ世代が今から取り組んでおきたい対策をたっぷりとうかがいました。
【更年期の体調を知る検査&ツール】
クリニックでの血液検査から生理周期や自律神経の変化を把握できるアプリまで、ゆらぎ世代が取り入れたいあれこれをピックアップ。
〈CLINIC〉
女性ホルモン検査
婦人科のクリニックで実施している採血検査で、女性ホルモンの値を調べることができる。血中のエストラジオール(エストロゲンの一種)が10pg/mL以下に減り、エストロゲンの分泌を促すFSH(脳から分泌されるホルモン)が40mlU/mL以上に増えていたら、更年期に突入している可能性大。ただし女性ホルモンの値は常に変動しているので一度の検査では診断しきれないのが実際のところ。
〈APP〉
ソフィアプリ
![ソフィアプリ](https://otonamuse.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/Sofy-App.jpg)
更年期の第一歩と考えられる生理周期の乱れを把握するには、生理日管理アプリの王道であるこちらがユースフル。記録を続けると自分の体質に即した専門家のアドバイスも受けられる。ソフィアプリ 無料
Upmind
![Upmind](https://otonamuse.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/Image-Screen-transparent-1.png)
心拍変動解析の技術を利用しスマホのカメラを使って自律神経の状態を見える化。更年期にゆらぎやすい自律神経の変動を把握する指針に。瞑想などのコンテンツも充実。Upmind 1年分 ¥6,600(無料トライアルあり)
〈KIT〉
ePostM
![ePostM](https://otonamuse.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/IMG_1761.png)
ePostM ¥40,392(アンブロシア)
女性の生殖機能に関与している8種のホルモンの状態を調べられる、シアトル発の検査キット。唾液を採取して郵送するだけで、約10日ほどで検査結果を受け取れる。更年期の進行度合いを予測する手助けに。
【症状やからだの変化を相談できるかかりつけ医を持つ】
![日本女性医学学会](https://otonamuse.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/スクリーンショット-296.jpg)
「40歳を過ぎたからだはゆらぎやすいうえ、症状に別の病気が隠れていることも。ぜひかかりつけ医を持ちましょう。日本女性医学学会のサイトで全国のセルフケア専門医を探せます。ちなみに医師のカウンセリングを受けるだけで、更年期症状が軽減される人もいます」
あなたは今、どの状態?
セルフCHECKにトライ
まずは今のコンディションを確認してみて! ただしここで出た点数は人と比べるものではなく、あくまで自分の体調を知るためのもの。こまめにCHECKして、自身の日々のからだの変化を把握するための目安に。
![更年期のセルフCHECK](https://otonamuse.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/更年期_セルフCHECK_表.png)
東京医科歯科大学方式
〈更年期指数の自己採点の評価法〉
0~25点
上手に更年期を過ごしています。これまでの生活態度を続けていいでしょう。
26~50点
食事、運動などに注意を払い、生活様式などにも無理をしないようにしましょう。
51~65点
医師の診察を受け、生活指導、カウンセリング、薬物療法を受けたほうがいいでしょう。
66~80点
長期間(半年以上)の計画的な治療が必要でしょう。
81~100点
各科の精密検査を受け、更年期障害のみである場合は、専門医での長期的な対応が必要でしょう。
![医学博士・産婦人科医 善方裕美先生](https://otonamuse.jp/wp/wp-content/uploads/2023/11/善方裕美 写真3.png)
医学博士・産婦人科医 善方裕美先生/よしかた産婦人科院長・医学博士・横浜市立大学産婦人科客員准教授・女性ヘルスケア専門医。約30年間、更年期症状に悩む女性の治療やカウンセリングを行ってきた経験を持ち、メディアなどを通して、更年期世代がよりよく日々を過ごすためのノウハウを伝える活動を行っている。著書に『女医が教える 閉経の教科書』(秀和システム)などがある。
text:CHIHIRO HORIE
otona MUSE 2023年12月号より