ロックスターが作ったジーロー飯やサバ缶ふりかけが美味! 楽し過ぎる木津明子の子ども食堂
木津明子の子ども食堂日記vo.25「ロックスターがレインボーにやってきた!」
これはレインボー今年一番の大事件。
な、なんと、あのロックスターが参上! オトナミューズ読者の30代以上の方には特に親しみがある人も多いと思いますが、あのASIAN KUNG-FU GENERATIONのドラムの伊地知 潔さんが食堂のメニューを考えてくれた上に、自らそのメニューを調理しに来てくれました。いや~盛り上がりました♡ 潔さんは音楽活動の他、実は料理研究家としても活動をしているんですね。まさに多才なナイスガイ! 今回は潔さんのバンド仲間でもある、CARAMELMANの北澤寿浩さんも一緒に来て働いてくれました。
潔さん考案のメニューは、食堂では初めて提供する鶏肉飯(ジーローハン)。スペシャルシェフたちにすっかり調理はおまかせしてしまい、私はその他の細々とした作業をしていたら、フワ〜っと鶏肉を煮込むいいにおい♡ がしてきました!
いい香りにつられたのか、お昼ごはんスタートと共にいつも以上にたくさんのお客さんがご来店。なじみの薄いメニューにも関わらず、食べやすかったようで、子どもも大人も「美味しい〜!」と箸が止まらない様子にひと安心。特に小さな子どもは見慣れない料理だと食が進まない場合も多いので少し心配だったのですが、杞憂に終わりました。さすが、潔さん。私たちも、また新メニュー開発頑張らないとな~と思ったり、刺激をたくさん受けました。
レインボーの開催日は開店前から、子どもたちが集まってきて「今日のメニューは?」とか「手伝うよ〜。何をしたらいい?」とか気さくに声をかけてくれて、手伝ってくれたり、椅子に座っておしゃべりをしたり。食堂を毎回楽しみにしてくれているようで、嬉しくなり、こちらもよりやる気が出ます。
子どもたちに大人気のヘアメイクの赤間直幸さん。この日も、子どもたちのためにヘアアレンジ&ヘアカットをしに来てくれました。思い思いにカットしてもらったり、アレンジしてもらったり……。赤間さんコーナーの列は夕方まで続きました。赤間さん、いつもありがとうございます。
夜のメニューも潔さん考案の、豚の角煮&サバ缶ふりかけ。豚の角煮は子どもたちが食べやすいように、八角を入れずに五香粉を入れて、香り高く仕上げました。そして魚メニューが一辺倒になりがちだったレインボーに新風が! それはサバ缶ふりかけ。栄養豊富で安価で手に入れやすいサバ缶をメインに、塩昆布が入っていて、ごはんがすすむ味つけなんです。いつもは好き嫌いが目立つ魚メニューですが、このふりかけは大人気。育ち盛りの子どもたちにたくさん食べてもらえました♡ 母たちが多いレインボースタッフの考えるメニューより、潔さんの作る料理はどれもごはんが進むメリハリのある味つけ。子どもたちのウケもよく、マネできる点はどんどん取り入れていこうと思いました。潔さん、北沢さん本当にありがとうございました。また来てくださいね!
私は子どもたちを笑顔にしたくてレインボーを始めました。日本には一見わからないような形でのネグレクト、孤食、虐待があり、そうした子どもたちは、親の意思により社会から遮断されることがあります。その子どもたちを引き出して行くためには、私たち【こども食堂レインボー】は誰でも気軽に入れ、明るくて楽しい場所であることが大切だと思っています。そして、育児に関わる全ての人が休める場所であること。金銭的なことだけではなく、育児に関わる全ての人の気持ちが安心でき、笑顔になれば、結果的に子どもたちの環境も改善できるのではないかと考えています。
世界中の子どもたちが笑顔になりますように!
BIG LOVE♡
text & photo_AKIKO KIZU