あの世界最大級の世界遺産を上空100mから!? 大阪の新名所、新感覚アトラクションを堺市で体験

「気球に乗り、空の上から世界遺産を見る」……そんな心躍る提案をいただき、今回は大阪府堺市に取材へ。「いつか気球に乗ってみたい」という夢と共に、あの壮大な世界遺産を驚きの角度から見られるなんて♡ 大人になっても初体験にはワクワクが止まらないもの。堺市のおすすめの観光や宿泊場所とあわせてご紹介していきます!
大阪の新名所! 世界遺産を空から見られる「おおさか堺バルーン」

宿泊先のホテルの窓から見えた、空に浮く不思議な球体。これこそが「おおさか堺バルーン」!

バルーンの乗船場所は、大阪堺市の大仙公園内に。
気球と聞いて真っ先に思い浮かべるのはやはり、カッパドキア!? いつか憧れのトルコでも乗ってみたい気持ちはあるのですが、まずは前哨戦ということで、大阪府堺市で気球に乗ってきました。しかも気球から世界遺産を眺めるというスペシャルすぎる体験つき! いやはや、これは……前哨戦というには失礼なくらい、本戦ともいうべきスゴいレベルかも⁉
「おおさか堺バルーン」は大阪府堺市で運営されている事業で、2025年10月にスタート。隣接する世界遺産「百舌鳥(もず)・古市古墳群」を地上約100mの上空から一望できる体験観光コンテンツとして、地域住民の方をはじめ、国内外の観光客誘致としても人気が高まっているのだそう。
堺駅前のホテルに荷物を置き、さっそくバルーンに乗船できる大仙公園へ! 公園内から乗船場所へと徒歩で向かう道中、視線を上げると突如現れるバルーンに胸が高まりまくります!

実際はバルーンの大きさが直径23mほどあり、大きさにかなり圧倒されます。気球は係留式のため、地上とは頑強なワイヤーロープで繋がれています。
バルーンの乗船は待ち時間短縮のため、予約がおすすめ!

気球というと、カラフルで派手な見た目を想像しますが、世界遺産を有する景観を損ねることなくなじむよう、いたってシンプルなバルーンを採用したのだそう。
大仙公園内のバルーン乗船場所へ到着。「あれ、想像していた気球とはなんか違う」……と思ったのが正直なところ(笑)。カッパドキアなどのイメージで勝手に想像しがちなカラフルな熱気球とは異なり、「おおさか堺バルーン」はヘリウムガスを用いた係留式気球を採用。
動力を使わずに浮上するため、エンジン音がなく静かに運行ができるうえ、CO2排出ゼロ、大気汚染物質の排出なし。大気を汚さず、安全性も高いのが魅力的なポイント。世界遺産周辺の静粛さを損なわず、環境にも配慮した気球なのだそう。実はこの気球、パリ五輪でも聖火台として活躍していた気球と同様のものらしく、パリでは大気質測定や温室効果ガスのモニタリング、花粉量測定など環境計測プラットフォームとしても活用されいました。観光誘致のコンテンツとしてのみならず、国際的な先進事例を参考にしながら、環境教育や地域の大気環境モニタリングなども担う存在としても検討されているそうです。

乗る前にまずは、古墳および世界遺産のわかりやすい動画解説も。
乗船料は大人¥4,200(WEB予約割引だと¥4,000)、子供(3~15歳)¥3,000(WEB割引で¥2,800)。利用日の10日前から予約が可能なので、スムーズに乗船するためには公式ホームページから事前予約するのがおすすめ。現地で当日受付も可能ですが、行列になっている場合もあるうえ、料金割引もあるので事前のWEB予約がベター。直近の土日は予約がすぐに埋まってしまうので、予約解禁されたら早めにとるのがおすすめです。バルーンは風など天気の影響を受けやすく、安全性を確保するため、フライトできない可能性もあるので注意を!
日本には現在26件の資産(文化遺産21件、自然遺産5件/2026年7月10日現在)が世界遺産に登録されており、この百舌鳥(もず)古墳群は2019年に大阪府初となるユネスコ世界文化遺産に。乗船前には百舌鳥(もず)古墳群の解説映像をまずは視聴します。この周辺にある古墳は1,600年以上前に建てられた権力者のお墓で、かつては100基以上存在していたそうですが、現在残っているのは44基。このバルーンに乗ると、近隣の大小さまざまな古墳を眺めることができます。
100mの上空の大パノラマ! 世界最大級のお墓・仁徳天皇陵古墳を目下に!

バルーンが上っていくにつれて、前方後円墳の鍵穴のような形が見えてきて大興奮!

上空100mからの、世界遺産である仁徳天皇陵古墳をはじめとする壮大な景色に感動!
いざ、上空へ! 途中まではゆっくりと上がっていき、途中から高度が急上昇し、100mの高さまで。上空100mは、マンション30階くらいに相当するそう。高所恐怖症の方は少し怖いかも⁉ でもバルーンはほぼ揺れることなく安定感があり、ガスの浮力でふわりと穏やかに浮いている感じなので、さほど怖さを感じないかも! 音も静かで心地いいフライトです。世界遺産を有する360度の開放感あふれるパノラマビューが望める体験なんて、なかなかないですよね。ヘリウム気球を都市部で運行しているのは、国内では堺が唯一だそう。
小学校や中学校の教科書に載っているのを見ていて、なんとなく既視感がある前方後円墳。よく考えたら、こんな風に鍵穴の形になっているのは地上からはわからず、上空から見るしかありえないわけで……。これまでは堺市役所高層館21階展望ロビーから、堺のまちの眺望を見ることはできたようですが、こんなにも近くのこの角度から仁徳天皇陵古墳を見ることができるなんて、大興奮です!
前方後円墳の代名詞ともいえる仁徳天皇陵古墳は、三重の濠を含めた全長は840m、幅654m、高さは30m以上もあるそうで! エジプトのクフ王のピラミッド、中国の秦の始皇帝陵と並ぶ世界3大墳墓のひとつといわれているのにも納得、圧巻の大きさです。100mの上空からでもかなり低めの斜めから見ているような感じで、かなりの奥行きがあります。築造されたのは5世紀中ごろ、約20年をかけて作られたといわれています。そんな昔に、どうやってこの規模のお墓が作られたのか、不思議でたまらないし、どれだけの労力がかかったのか……。実は濠を囲むように点在する緑の小さい山のようなものも古墳で、この写真だけでも4~5個の古墳が存在しているというのも興味深い!

仁徳天皇陵古墳の180度逆サイドにはまた別の古墳が!バルーンからは360度パノラマで、堺の街並みを望むことができます。
仁徳天皇陵古墳の逆側には、日本第3位の大きさを誇る履中天皇陵古墳が。墳丘長365mの巨大な前方後円墳。写真の右手間には美しい円状の七観音古墳があり、小さいですがもちろん世界遺産の一部です。

バルーンのデッキは中央が空洞になったドーナッツ型。ぐるりと1周回遊でき、さまざまな角度から世界遺産の古墳を有する街並みを眺めることができます。バルーン乗船記念にタオルのお土産もおすすめ!

百舌鳥(もず)古墳群中央にある8番めの大きさの国指定史跡の「いたすけ古墳」。マンション造成で壊されそうになった際に、市民運動によって保存が決定したものだそう。
上空100mのところまでくるとバルーンは高さが固定され、デッキをぐるりと1周しながら、じっくりと古墳を見たり、写真を撮ったりする時間が設けられます。仁徳天皇陵古墳だけでなく、あそこにも! あれ、コレも古墳!? あの先にもあるね! などと、さまざまなポイントに古墳があるのを見つけるのも楽しい時間。わずか15分弱のフライトですが、異世界に来たかのような、雄大な景色に心もスッキリ晴れやかになるユニークな体験でした。これはとにかく、一度は体験してみて欲しい斬新さです!
バルーン乗船後は、世界遺産・気球シャトルバスに乗って市内観光へ!

仁徳天皇陵古墳のあの象徴的な形を上から見られたなんて…なんとも不思議な感覚です。

世界遺産・気球シャトルバスは土日祝に運行。無料で利用できるのもうれしい。

堺といえば「かん袋」といわれるほど大人気の甘味処。

「かん袋」は堺名物「くるみ餅」の言わずと知れた名店!
乗船後は2026年3月20日から土日祝に運行が始まったという「世界遺産・気球シャトルバス」に乗り、市内の気になる名所へ。世界遺産・百舌鳥古墳群が一望できる「おおさか堺バルーン」から、さかい利晶の杜、そして夕日の名所・堺旧港まで、堺の行くべきスポットをつなぐ便利な観光バス。無料で利用できるのがうれしすぎます。
まずは、堺名物である甘味「くるみ餅」の元祖といわれる名店「かん袋」へ。「くるみ餅」といってもくるみが使われているわけではなく、餡で「くるむ」のが名前の由来だそうで、素朴なうぐいす色の餡ともちもちのお餅の組み合わせが懐かしく、おいしかった~♡ 暑い日には氷を組み合わせた「氷くるみ餅」もぜひ!

堺の伝統産業、匠の技をぎゅっと集合させた、体験、展示、購入までを担う「堺伝匠館」。

「堺伝匠館」の2階には堺の伝統作業である堺刃物のすべてが学べるミュージアムも。

堺刃物や研石を扱う「TAKUMI SHOP」。さまざまなメーカーの多彩な包丁を展示販売。

堺の名産品を集めたお土産コーナーも。
「堺伝匠館」は、ここに来れば堺の伝統産業や持ち帰るべきお土産物、すべてがわかるといっても過言ではない場所。学びあり、体験あり、お土産の吟味まででき、何時間でもいられそうな大人の修学旅行的スポットでした。
堺での滞在は駅前でアクセス良好、「ホテル アゴーラ リージェンシー 大阪堺」がおすすめ!

堺駅の改札を出たら、ホテルは目の前に。

エレガント感が漂う吹き抜けのロビー。
今回の大阪府・堺の取材では、南海本線堺駅から直結の「ホテル アゴーラ リージェンシー 大阪堺」にステイ。新幹線で大阪入りしてからのアクセスにはもちろん、関空からのアクセスにも便利な立地です。部屋の窓からは空に浮かぶバルーンが見えて抜け感がよく、老舗感漂うエレガントなインテリアにも不思議と心落ち着く空間でした!

コンパクトながらも使い勝手のいい客室が魅力。

部屋からは堺の街が一望でき、抜け感たっぷり。逆サイドの部屋は堺らしい港ビュー。

スイートルームは広々として、ロイヤルな雰囲気が漂う圧巻のインテリア!

スイートルームのベッドルーム。広々としたバスルームのほか、キッチンも完備。

ホテル館内には今注目のピックルボールのコートも登場。

絶賛整備中のピックルボールコート。

~8月22日までの期間限定でロビーにて、伝統文化「海船濱ふとん太鼓」の展示も。明治42年に制作された高さ約4m・重量約2トンの豪華な実物を間近で見られるのは貴重!
館内のレストランも納得の充実度!

「中国料理 龍鳳」でランチにいただいた「龍鳳ふかひれ汁そば 焼きおにぎりを添えて」。

ディナーは「鉄板焼 なにわ」で鉄板焼きディナーコースに舌鼓。

プレゼンテーションにもサプライズがあり、メニューのバランスも量も程よく大満足!

鉄板焼きに来たらやはり目の当たりにしたい、圧巻のパフォーマンスも!

ディナータイムには、堺の港を望むムーディな夕景もしっかりと堪能。

泊まった翌日の朝食は多彩なメニューが揃うビュッフェを。

串かつやたこ焼きなど、大阪らしい名物も!ついとりすぎてしまいます!
ホテル アゴーラ リージェンシー 大阪堺は立地の便利さのみならず、レストランも実は大充実。会食にも適した中国料理に、滞在の満足度がぐっと高まる鉄板焼き、さらに季節のフルーツなどをふんだんに使ったたアフタヌーンティまでがずらりとそろっています。到着日のランチでいただいたふかひれスープの中華そばは、残ったスープに焼きおにぎりを浸しながらいただくスタイルが最高♡ ふかひれの旨みを余すところなく堪能しました。ディナーは赤く染まる空を見ながら、王道の鉄板焼きを。
大阪中心地に滞在し、さくっと日帰りで堺市を訪れる方も多いようですが、日帰りはもったいない! 世界遺産が楽しめる絶景バルーンに、匠の技が光る伝統作業の魅力に浸ったり、懐かしのご当地グルメを吟味し、食事にも満足のホテルステイ……。今回の取材はさくっといいとこどりにはなってしまいましたが、世界遺産の資料館なども充実しているので、改めて1泊してゆっくりじっくり大阪堺旅を楽しでみたいと思いました!
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text:NORIKO MONJI
WRITER
学生時代に女性ファッション誌のアシスタントとして雑誌作りのキャリアをスタート。フリーランスエディター&ライターとして、美容、旅、食、レシピ監修まで手掛ける。強靭な胃腸&体力をもち、国内外を貪欲に旅する弾丸トラベライターとしても活動中。とくに台湾を愛し、訪台歴は60回以上。台湾の充実の食ガイド『台北エリア別満喫旅 食べまくり!』をはじめ、著書4冊。




































