「そうか…これが『推し活』!」【綾瀬はるかインタビュー】最新作での役作り、最近推している人とは?
悲しい終わり方ではなく、未来に希望を繋いでいく

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──公開中の『人はなぜラブレターを書くのか』では、石井裕也監督と初めてのタッグですね。監督とはご面識ありました?
「映画賞の授賞式でお会いしたのが初めてだったんですが、そのときにちょっとだけお話をさせていただきました。その際監督が受賞された『月』を拝見して素晴らしかったので、すごく気になっていたんですよね」
──では念願の出演となった『人はなぜ〜』での印象はいかがでしたか?
「撮りたい画が決まっている方、というのが第一印象です。監督が求めている芝居や雰囲気を作るのが大変だと思うこともありましたが、その都度いろいろ考えさせられましたし、その分オッケーが出たときの達成感はすごくありましたね」
──ナズナ(綾瀬さんが演じる役)は定食店で大皿の惣菜や大きなおむすびを作っていますが、綾瀬さんもお料理に関わりました?
「シーンでも使われている仕上げや盛り付けはやっているんですが、お料理はご担当の方におまかせで。撮影のあとでお惣菜をいただいたんですが、本当に美味しかったんですよ。お店は実際の飲食店をお借りしていたので、雰囲気も込みで楽しいシーンになりました」
──演じられたナズナは、24年前の高校時代の回想パートと交錯しながら感情が動いていく、とても難しい役でしたよね。
「そうなんです。脚本上で過去にどういうことがあったのかは分かっているんですが、とはいえ私が演じているのではないパートなので、そこを理解したうえで役に挑むのはなかなかの挑戦でした」
──しかも、観ていると最終的にナズナがどうなるかはほぼ分かってしまうのに、悲しいエンディングではないのも素晴らしい。
「それ、監督が一番こだわっていたことでした。この世を去って、肉体はなくなってしまったとしても、その人を想う人との間では終わっていないし、絆が切れることはない、ってことを描いているんですよね。出演を決めてから監督とお話ししたときも“目には見えないけど繋がっている感覚はありますよね”というお話をうかがいましたし、私もこの作品の脚本を初めて読んだときに感動したのが、悲劇かもしれないけど、悲しい終わり方ではなく、未来に希望を繋いでいく、という部分だったんですよ」
──ちなみにラブレターにまつわる綾瀬さんご自身のエピソードってありますか?
「小学校の自分から届いた、私宛の手紙ですね(笑)」
──もしかしてタイムカプセル?
「そうそう。小学校で埋めたタイムカプセルに、自分宛てのラブレターが入っていて。それを当時の先生が送ってくださったんですよ。“将来の私は、めちゃ忙しく働きまくってます”みたいなことを書いてあったんですけど……小学生の自分、いったいどういう目線だったんでしょうね(笑)」
──ほんとどういう小学生……当たってますけど(笑)。そんなしっかり者の小学生だった綾瀬さんですが、以前小誌で取材させていただいた『ルート29』でも疑似母子のような役でしたし、お母さん役が続いていますね。
「そうなんですよ。タイミングもあるんだとは思いますが、年齢的にもお母さんにはまるようになったのかな、と思ってます」
photo:YUKI KUMAGAI styling:TAKANOHVSKAYA hair:KOICHI NISHIMURA[VOW-VOW]
make-up:UDA[mekashi project] model:HARUKA AYASE cooperation:BACKGROUNDS FACTORY
text:MASAMICHI YOSHIHIRO
otona MUSE 2024年6月号より
EDITOR
37歳、輝く季節が始まる! ファッション、ビューティ、カルチャーや健康など大人の女性の好奇心をくすぐる情報を独自の目線で楽しくお届けします。










