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日本人初の快挙。カンヌ最優秀女優賞【岡本多緒&ヴィルジニー・エフィラ】インタビュー「ここに濱口監督いないのはおかしくない?って」

――すっごいくだらない質問なんですが、日仏の現場のケータリングの違いはどうでした?

 

多緒 (笑)。

 

ヴィルジニー (笑)。それ、言っちゃおうかな。結論からいうと、日本でいただいたケータリングが日本食でも「そんなに……」っていうものがあるんだって初めて感じた瞬間でした(笑)。私は日本文化、食の大ファンで、つね日ごろから親しんでいるつもりなんですけど、あのお弁当はまずくはないけどおいしくはない。だから、自由時間にはおいしい和食屋さんへ直行(笑)。

 

多緒 京都の山の中の撮影だったので、すごく大変だったんですよね。ケータリングといっても場所柄、選択肢も限られますし、ものすごい配慮でいろいろと工夫してくれていたと思います。ただ日本の現場で私が気になっているのは使われる資材。フランスだとお皿やナイフ・フォークなどがお店で食べるのと同じように、使い捨てではないもので出てくるんですよ。でも、日本だと洗う場所がなかったり、おそらく業者さんの都合でどうしても使い捨ての資材になる。今回カンヌで本作は、フランス本土での廃棄物やCo2排気量などを配慮した作品に送られるEcoProd賞も受賞しています。日本の撮影現場にも、こうした意識や取り組みが組み込まれていくといいなと思います。

――最後に。この作品ってシスターフッドであり、バディであるとともに、クィアな一面もあると思うんです。友情や恋愛ではないけど、たがいに惹かれ合っている2人の物語。演じたお二人からすると、この解釈はどう思います?

 

ヴィルジニー ユニバーサルな愛情を描いていると思ってます。たとえば、京都の家で足のマッサージをするシーンは、わかりやすくそれを感じ取れると思いますし、ある意味、ちょっと踏み込んだ欲望すら感じられる方もいらっしゃるかもしれません。撮影しているときはそうは感じなかったし、監督もそれを指示してないんですよ。でも、撮影が終わってからそこを監督に指摘したら「うん。それでいいんじゃないかな」とおっしゃられて。あぁ、やはりクィアな表現ととらえられてもいいのね、と思いました。

 

多緒 私もそうとらえられるだろう、と感じているシーンがいくつかありますし、ご覧いただく皆さんが自由に受け取ってもらえたらいいと思っています。ただ、私個人の感覚としては、ヴィルジニーと対面して「顔を触っていい?」と聞いたり、先ほどおっしゃってた足のマッサージで実際に触れ合うシーンなど、スキンシップのあるシーンでは、真理とマリー=ルーの友情がフレンドシップではなくシスターフッドでもなく、それを超えてきていると感じたことが幾度かあります。性愛に直結することではないんですが、こういうことってあると思うんですよ。たとえば、私はシスジェンダーの女性で、男性に惹かれることが多いけど、魅力的な女性の友人は「色っぽいな、素敵だな」と感じることがありますし、それは誰にでもあたりまえにあることだと思うんです。性はグラデーションだとつねに思っていますが、この作品でもそれが表現されているんじゃないでしょうか。

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  • 日本人初の快挙。カンヌ最優秀女優賞【岡本多緒&ヴィルジニー・エフィラ】インタビュー「ここに濱口監督いないのはおかしくない?って」
  • 『急に具合が悪くなる』 story パリ。介護施設の施設長マリー(V・エフィラ)は、ユマニチュードを実践しようとするも、慢性的な人員不足とスタッフの反発でうまく仕事を回せないでいた。そんなとき、たまたま彼女が知り合った演出家・真理(岡本多緒)の手がける舞台を鑑賞。彼女たちは急速に仲を深めるのだが……。 監督・脚本:濱口竜介/原作:宮野真生子、磯野真穂(晶文社)/出演:ヴィルジニー・エフィラ、岡本多緒、長塚京三、黒崎煌代 ほか/配給:ビターズ・エンド/公開:6月19日より、TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー © 2026 Cinéfrance Studios – Arte France Cinéma – Office Shirous – Bitters End – Heimatfilm – Tarantula – Gapbusters – Same Player – Soudain JPN Partners
  • 映画『急に具合が悪くなる』主演の岡本多緒さん
  • 映画『急に具合が悪くなる』より
  • 監督の滝口竜介さん
  • 映画『急に具合が悪くなる』主演のヴィルジニー・エフィラさん
  • 映画『急に具合が悪くなる』より

PHOTO GALLERY

Interview & Text_MASAMICHI YOSHIHIRO
Photograph_KAZUYUKI EBISAWA[MAKIURA OFFICE]
Stylist_AYA FUNAKOSHI(多緒さん)
Hair_ Eita[iris](ヴィルジニーさん)
Hair & Make-up_MIFUNE[SIGNO](多緒さん)

多緒さん■ドレス¥79,200(CFCL/CFCK Inc.)、イヤリング¥9,240,000、リング¥2,521,200(共にカルティエ/カルティエ カスタマー サービスセンター)
ヴィルジニーさん■衣装は全てサンローラン

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EDITOR

37歳、輝く季節が始まる! ファッション、ビューティ、カルチャーや健康など大人の女性の好奇心をくすぐる情報を独自の目線で楽しくお届けします。

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