年を重ねることで生まれる女性のストーリーがある。梨花と振り返る「オトナミューズ創刊10周年」
—そこからスコーンと抜けたのは、やはり昨年50歳になったタイミングで?
そう。子育てが一段落したのが大きいです。今は息子に対して「自分のことをやるから、ちょっとあっち行ってて!」って言えるけど、息子が小さなときはできなかった。誰よりも私自身がそういう自分でいたくなかったから。
—そうして今はモデルとしての自信もしっかりと手にされて。手探りで悩みながら、10年かけて撮ってきたカバーのバリエーションたるや、生きざまが刻まれているようで圧巻のひと言です。その多様な梨花さんのビジュアルを拝見するとまるで、正解がないと冒頭で梨花さんがおっしゃっていた、シンプルスタイルを探す姿勢そのもののように感じます。
正解があるわけじゃないというのが、正解というか。
photo:YUKI KUMAGAI styling:TOMOKO KOJIMA hair:NORI TAKABAYASHI[YARD] make-up:UDA[mekashi project] model:RINKA interview & text:AYANA
otona MUSE 2024年5月号より