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【ネタバレあり解説】観る前から偏見で語ってしまった人ほど本編観て!『プラダを着た悪魔2』

アンディは勘違いさせたことを謝ってジンをアシスタントに。で、最初から死亡フラグが立っていたあるキャラが亡くなったことで、ミランダの立場は急変するの。そんなミランダがコンサルからガン詰めされている密会(といいつつ、なぜかミランダが一度も行ったことがないカフェテリア)に、ジンちゃん乗り込む! 小芝居うって会話を録音!!


マジ機転が利く優秀なアシスタントだし、これがないと物語進まない、っていう重要キャラになるのよ〜。はい、これで本編20分くらいかな。

 

前作をよ〜く思い出して。アンディがミランダの家にブックを届けに行って失敗したときに、ミランダが言ったセリフ。「いつも似たタイプを雇うの。おしゃれで細くてうちの雑誌の崇拝者。でも裏切られてきた(中略)だから太った賢いコを雇ったの」。

 

太った賢いコ! サイズ6!!

 

で、“似たタイプ”の象徴になったのが、エミリーのお友達編集者役で出てきたでしょ、ジゼル・ブンチェン(今回そういう編集者はゼロです)。スーパーモデルじゃないとランウェイ編集部では務まらない……んじゃないことを、ミランダは前作のアンディの成功で学んだのよ。で、20年の間に、社会の価値観が大きく変わって、編集部は超多様化。第1アシスタントのアマリはインド系だし、第2アシスタントのチャーリーは男子だし(ヴェンティサイズ飲んでおしっこ我慢してます)。老若男女集う編集会議のシーンなんて最高よ。毒舌なことは変わらないミランダは、ことあるごとにNGワードを使って若い編集者をドン引きさせ、ナイジェルに「それはダメでしょ」と言われるの(しかも、ミランダはコンプラ違反を人事に報告されて、自分で上着をクローゼットに入れるようになりました)。

 

ジンちゃんは人種差別どころか、多様化した編集部のひとり、というわけ。皮肉なものよね、あなたが「こんなもの」といったのが、じつは社会の流れを汲み取った編集部の象徴だったなんて。以上よ(前作のセルリアンのシーンを真似てみました)。

 

 

というわけで長くなりましたので、今週はここまで。続く!

『プラダを着た悪魔2』公式

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  • 映画「プラダを着た悪魔2」アン・ハサウェイ_スタンリー・トゥッチ
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1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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