【ネタバレ有り】「ほんとに後悔しない?」美容整形の光と闇を描くNetflixシリーズ『ダウンタイム』
美容整形の光と闇
このネタだったら韓国でドラマか映画になるだろうと思ってたのよね……。美容整形の光と闇。日本だとセンシティブ過ぎて(業界が大広告主だったり、美容整形は正義って人も多いから)、おっかなびっくりじゃない。さすがというかなんというか、Netflix。やってくれましたわ『ダウンタイム』。そしてさすがよ。肯定も否定もしないけど、人によって必要か不要かってことはちゃんと描くのよね〜。

ボトックス打ち放題パーティ……って、モラルはどこへ!?
ネタバレにいかない程度のところでいうと、第1話からして強烈なの。遠山美容外科クリニックの常連モデルでインフルエンサーの佳奈が、文の病院に救急搬送されるんだけど、その理由が……ダウンタイム中にボトックスうちまくった。はい? なにしてんの? って感じでしょ。しかも、ボトックスは遠山クリニックのパーティで「ふるまい酒」代わりに使われたもの、という(「買い占めちゃいました〜」っていう凛がこれまた恐怖)。おまけに、文は佳奈が受けていた豊胸手術にミスを見つけて、人命救助を優先してシリコンバッグをオフ。なによ、この急展開。マジですごいんですけど〜!
ちょいネタバレラインかもしれんけど、そんな遠山クリニックの患者さんたちのなかでも、あたし的に推しは研ナオコさん演じるゆり子さんと安達祐実さん演じる佐緒里さんね。マジどっちもやべー。ゆり子は歩くのもやっとっていうくらいに衰弱しているから、手術に必要な体力が心配されるのね。でも、「美しくなりたい」一心で大爆走。オペシーンも超生々しく描かれますの(特殊造形です)。一方の佐緒里さんは、理由はともかくとしてレタッチしまくり&クレーム入れまくりで業界内からは出禁くらってるのね。この荒れ方が最高(おまけに顔面の筋肉、自由自在に使いこなしてるの……恐ろしい子)。この役は安達さんにしかできんわ……。
その他、ローティーンインフルエンサーやオーディションや選挙のための美容整形などなど、シチュエーションは違えど、「この人、ほんとに必要? 後悔しない?」っていう患者さんがわんさか。このやりとりだけでも超おもろい。
WRITER
1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。
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