新作を年間400本観た映画ライター・よしひろまさみちによる【2024年ベストシネマ5選】
年間何本観てます~? なんてことを聞かれることが多いよしひろですが……仕事よ……。ケーキ屋さんに「年間いくつケーキ食べてます~?」って聞くようなもの。ぶっちゃけいいますと、新作ベースで400前後で、旧作はノーカウント。聞いた人はだいたい後悔するのよ。「あ……この人頭おかしい」って。そうなんです! この仕事って頭おかしいんです! 仕事で集中しすぎたときは息抜きに好きな旧作を観たりするんだもの。でも、それもこれも、皆さんに「観て損をしない映画」をお届けするため。ガンバルンバ。ということで、2024年を振り返って、忘れ得ぬ&これなら今後もリピート鑑賞する旧作になる、っていう作品をご紹介します。あ、順位はつけません。嫌いなのよ、優劣つけるの。なので、思いついた順番でリストアップ&ごくごく私的にコメントしまーす。
1本目
『グラディエーターII 英雄を呼ぶ声』
毎年年末になると「ベスト映画を~」と聞かれるんですが、この作品を観るまでは、日本では今年公開だったけど本国では昨年公開の『異人たち』だったの。で、あたし的には日本公開が今年であっても、期が違う作品は積極的には入れないようにしてたんですわ(それでも入れてた理由は次の項で)。でも、『グラディエーターII~』を観た瞬間、コロッと恋に落ちました。だって、これぞ映画館で観る映画! だったんだも~ん。
なにせスペクタクルのレベルが違う。コロナ禍前はこういう超大作が年2~3作品はあったのに、群衆の撮影などが難しくなって一気に激減。この映画を観て、改めて「あぁ、やっぱ世界観の規模がでかいと興奮するわ~」と思ったわけです。それもSFやファンタジーではなく、歴史もので。これと同様の気分になったのが、ドラマの『将軍/SHOGUN』(ディズニープラスで独占配信中)ね。まだ劇場でやってるから、年末年始のお時間あるときに観に行って!
WRITER
1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。