マスクを外し、久しぶりにサングラスをかけて「なんだか私、顔だけ古い……」と愕然とした人、多いのではないでしょうか？  服は今っぽくても首から上は10年前っぽい、それによって全体的になんだかかっこよく見えない!? という恐ろしい現象が現在、発生しているのです。事態を解消すべく、スタイリスト長澤実香さんと「今」の顔になるサングラスの選び方をお伝えします！

編集Ｔ（以下Ｔ） 実香さんー!!  ＳＯＳ!!  Ｒ40世代のサングラス事情が、大変なことに！  ファッションもメイクもアップデートを欠かさぬ我らなのに、どうしてこんな事態に……。

長澤実香（以下Ｎ） サングラスだけは、本当におしゃれな人でないと置いてきぼりになりやすいのよ。トレンドを追いきれないの。

Ｔ　……確かに。靴、バッグ、服、メイクは常に流行りを追っているけど、毎日使うわけじゃないサングラスまで拾いきれてない感はありますよね。さらに、ここ数年のマスク生活の間に、流行りも激変。この２、３年はスクエアブームですよね。ヘイリー・ビーバーがよくしている、あの感じが可愛くてすっごく好きで。でも、いざ掛けてみると似合ってるのか、自分の感覚で全然分からない（笑）。よくメガネは眉の形に合わせてフレームを選ぶのがいいって聞きますが、その定義で考えると全く合っていませんけど？  みたいな。

Ｎ　（笑）。違和感はあるよね。そういうカタチだから。だからって、昔流行ったサングラスを、ブランドのものだからいいだろうって掛けているとなんか懐かしいムードが出ちゃう。特に妙齢女子は、目が透けて見えるような薄色のグラデーションレンズをすると、年齢以上に老けて見えるから避けたほうがいい。

Ｔ　まさに！  サングラスひとつでちょっとおしゃれのランクが変わりますよね。

Ｎ　顔にするサングラスって、つまり全体の印象を決めるアイテムじゃない？  だから古い人に見せない選び方の鍵は、トレンドをしっかり取り入れたキャッチーものにするか、逆にすごくオーセンティックで、ベーシックさがかっこいい、つまりスタイルのある人に見せるか。この２択なのよね。

Ｔ　ベーシックなものもありなんですね。

Ｎ　モノの個性をしっかり自分に落とし込めてこそ、おしゃれに見えるからね。他人がして素敵な流行りモノも、自分にはどう頑張ってもしっくりこないってよくあるじゃない。そういう人はオーセンティックを選ぶといいと思う。ダイヤモンドやパールみたいな、普遍的なポジションだから、10年、20年経っても色褪せない＝古く見えない。逆にスクエアフォルムは、大ぶりなチェーンネックレスやコスチュームジュエリーみたいなイメージ。クリアやカラーは、夏にしたくなる天然石かな。

Ｔ　すごく分かりやすい！

Ｎ　ヘアスタイルもファッションも、どこか恥ずかしいと思っているとなんか似合っていない雰囲気が出るの。でも自分のものにしようとしたら、なるから。そうしたら、かっこよくなるからって、私よく言うの。究極、恥ずかしいと思ったら負けなのよ（笑）。好きなものをして、堂々と楽しんだら素敵に見える！

 次回はスクエアシェイプのサングラスをたっぷりご紹介します！ お楽しみに。