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【ネタバレあり】生と死にまつわる深夜の女子会なんて観たことない。映画『急に具合が悪くなる』

誰が観ても別のところに目がいく全方位型傑作

ようやく皆さんにご覧いただける〜! と、あたし歓喜しております。『急に具合が悪くなる』! カンヌ国際映画祭で主演のヴィルジニー・エフィラさんと岡本多緒さんが女優賞をW受賞した話題が、『Michael/マイケル』の来日以降かきけされた感がありまして、ちょっと不安だったんですよ〜(マイコーとは上映規模が全然違うし)。ともあれ、ついにですよ。あたしが上半期で観た新作で邦画のトップにしている“急グワ”ですもの。プッシュせずにはいられません。あ、エフィラさんと岡本さんの受賞直後インタビューも、オトナミューズWebで掲載中なので合わせて読んでね。

ユマニチュードの現場。これができればまさに極楽の老後なのよ……難しいけど。

この映画、何がすごいかって、観る人によってフォーカスする場所が変わること。というか、あらゆる方向から感動が攻めてくる感じ。往復書簡を再構成した原作も素晴らしいんだけど、あれを劇映画にしただけでも驚きだし、舞台をフランスにした理由もちゃんとあるし、どこから観ても納得しかない! しかもよ、3時間16分あるはずなのに、体感は2時間弱!

 

いろいろポイントあるんですが、個人的に刺さったところを紹介しますね。それが、マリー=ルーが施設長を務める介護施設で導入したばかりという設定の「ユマニチュード」。これはフランス生まれの「被介護者の立場にとことん寄り添ったメソッド」。最近、NHKをはじめとする放送局がこぞってドキュメンタリーで紹介している新しい介護の形なのよ。それで興味を持っていたこともあったんだけど、あぁ、なるほど現場はこういう感じか、というのがよく分かる。これね、成功すると最強の介護環境なんだけど、導入したてのところでは絶対こうなるよね……っていうアルアルばかり出てくるの。

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WRITER

1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。

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