【未公開につき丁寧解説】これは映画祭でしか出会えない!新しいおもしろさの自主映画『Saravah』
映画祭でしか出会えない、新しいおもしろ映画!
こういう思わぬ掘り出し物に巡り合うから、映画祭通いってやめらんないのよね〜。と思ったのが、現在開催中の「第39回東京国際映画祭」、アジアの未来部門『Saravah』との出会い。本編観るまで、ぶっちゃけ期待値低めでした! ごめんなさい!! これがよ、まさかの大傑作。自主映画だけに、この映画祭で観逃したら、次はいったいいつ観られるのか分からない、超掘り出し物。この作品を観たのは、最初の上映に立ち会ったお客さんだけなので、いつもより丁寧にストーリーをお伝えしますね。

この朗読劇やハトの登場シーンは、全部群馬ロケ。群馬、最近映画に手厚いのよ〜。
まず設定。主人公はリク、サクラ、ハトの3人。リクは映画の脚本家志望だけど、うまく仕事に結びつかず悶々としながら日々バーのバイトをしています。サクラは夕方の決まった時間にランニングをするのが日課で、その合間でリクのバーに通っている出版社の編集者。この2人は大学時代に映画研究会に所属していた同級生で、ハトはそのサークルの卒業制作の脚本で賞を受けた俊才。でも、2人は卒業してから10年、ハトに一度も会っていません。
気の知れた仲間と手弁当の朗読劇をすることになったリクは、その公演にサクラを誘います。公演中にちょっとしたハプニングがありつつも無事終演したとき、リクのもとにひとりの女性が。彼女は売れっ子の覆面脚本家・大戸けいのマネジメントを担当しており、リクに「大戸けい新作のゴーストライティング」を依頼してきます。おまけに、リクと大戸けいの間には面識はないはずなのに、彼女は「大戸先生の指名」と言い残してその場を去ります。リクと、その場に居合わせてしまったサクラは、「こんな失礼なことはない。固辞すべき」と意見を一致。とはいえ、何者か分からない大物脚本家・大戸けいが、なぜリクを指名してきたのか、モヤモヤが募っていくのですが……。
WRITER
1972年、東京都新宿区生まれ。大学在学中からゲイ雑誌『バディ』編集部で勤め始める。卒業後、音楽誌、情報誌、女性誌などの編集部を経て独立。『sweet』、『otona MUSE』(共に宝島社)で編集・執筆のほか、『an・an』(マガジンハウス)、『家の光』(家の光)、『with』(講談社)、『J:COMマガジン』(J:COM)など多くの媒体で、インタビューやレビュー記事を連載。テレビ、ラジオ、ウェブなどでも映画紹介をするほか、イベントでの解説、MCも。ゴールデングローブ賞国際投票者、日本アカデミー賞会員、日本映画ペンクラブ会員。
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