雨の日に使いたい。スタイリスト風間ゆみえ流の香りとの付き合い方「香水と私の8つの話」vol.3
![メゾン フランシス クルジャンの香水ボトルと猫 724 BY Maison Francis Kurkdjian](https://otonamuse.jp/wp/wp-content/uploads/2023/04/otonaMUSE_main-960x1440.jpg)
近ごろ、ファッション界隈では、香りが幸運を呼ぶラッキーアクションだと話題に。香りは気を動かし、動くことで運気は変わる―奇しくも季節は春、新しい始まりのタイミング。そこで今回はゆみえさん流の香りとの付き合い方を、ショートショートのような形でお届け。
ONENESS
NEROLI PORTOFINO & OUD WOOD
BY TOM FORD
重ねた香り
陰と陽、対極にあるようなふたつの香りが、あるとき溶け合うように
私の肌の上で偶然重なって、個性ある香りを交える楽しみを知った。
“ネロリ・ポルトフィーノ”。ジャスミンやネロリの華やかさを抱えて、
ムスクとアンバーを膨らませた調香が、
若くなり過ぎない上質さのある陽気な香り。
ギフトで頂いて使っていたのだけど、私には少し明る過ぎるので、
雨の日に使うのが好き。
“ウード・ウッド”。インセンスの官能を静かに引き出しているような、
色っぽくうっとりする媚薬みたいな香り。
これは男性女性どちらがつけていても素敵。
![NEROLI PORTOFINO BY TOM FORD ネロリ・ポルトフィーノのイメージ。ピンクのアンスリューム](https://otonamuse.jp/wp/wp-content/uploads/2023/04/yumiekazama-1-960x1440.jpg)
![OUD WOOD BY TOM FORD トムフォード、ウード・ウッドのイメージ](https://otonamuse.jp/wp/wp-content/uploads/2023/04/yumiekazama2-960x1440.jpg)
![NEROLI PORTOFINO & OUD WOOD BY TOM FORD トムフォードの香水](https://otonamuse.jp/wp/wp-content/uploads/2023/04/TOM-FORD-.png)
香水〈ネロリ・ポルトフィーノ〉50mL¥37,180、香水〈ウード・ウッド〉50mL¥37,180(共にトム・フォード/トム フォード ビューティ)、ブレスレット¥107,800(ジバンシィ/ジバンシィ ジャパン)、その他本人私物
SUCH A SOFTY
724
BY Maison Francis Kurkdjian
包まれる
気配そのものの美しさ、
それは移りゆく白い色の匂い。
この写真からも洗い立てのような匂いを香らせたくて
ほんのりと甘さが漂う清浄な空気、柔らかな白いリネン、カーテン、
ふわふわの白い猫と素足でたわむれた。
晴れた朝も、薄曇りの朝も同じく在るこの香りは、
肌につけるよりもシーツに香らせたいやわらかい匂い。
私の体温が上がるとさらにやわらかさを増した
その白い匂いに包まれる。
Top ベルガモット、アルデヒド
Middle ジャスミンアブソリュート、
ホワイトフラワーアコード
Base サンダルウッド、ホワイトムスクアコード
陽気な微笑みが生まれる幸せな気持ちになる香り。
![メゾン フランシス クルジャンの香水ボトルと猫 724 BY Maison Francis Kurkdjian](https://otonamuse.jp/wp/wp-content/uploads/2023/04/otonaMUSE_main-960x1440.jpg)
![メゾン フランシス クルジャンの香水ボトル Maison Francis Kurkdjian](https://otonamuse.jp/wp/wp-content/uploads/2023/04/Maison-Francis-Kurkdjian-.png)
香水〈724〉70mL¥31,240(メゾン フランシス クルジャン/ブルーベル・ジャパン)
photograph:BUNGO TSUCHIYA[TRON](image), MAYA KAJITA[e7](cut out) styling & model:YUMIE KAZAMA cat model:CABBAGE(PET-STYLES) art:EIICHI KASHIMURA
2023年 otona MUSE 5月号より