PEOPLE

今月のカバーストーリー 梨花
憧れるのはいつだって、らしくあるひと 

毎回、梨花さんの「あのね」から始まるおしゃべりでテーマが見えてくるオトナミューズの撮影。今回の出だしはこんな風だった。「素敵な服を着て、メイクアップしてもらっておしゃれなのは、そりゃあそうよ。そうじゃなくって、なんか洒落てる人っているじゃない? 例えば、コレクションの会場へ入る前のモデルみたいな、朝起きて手に取った何気ないシャツとパンツをはいてきたかのようなんだけど、本人のスタイルや醸し出す雰囲気とあいまってすごく魅力的に見える、そういう人に憧れちゃうよね」。梨花さん、ファッションの本質を突いてきましたね。どんな服だって“らしさ”があると素敵に見えるもの。下のカットは全部を撮影し終わった後に、あえてメイクを極限まで落として素に近い状態で撮影。ムード伝わりますか?

「なんてことないのに、なんか洒落てる人っているじゃない? そういう人っていいよね」。そんな梨花さんの憧憬を、今の気分のファッションに落とし込む。見事にそのムードを汲み取ってスタイリングして下さった、スタイリスト山口翔太郎さんの冴え渡るコーディネートにも注目! ニット¥80,300(アレキサンダーワン)、スニーカー¥3,190(ジゴワット)

今、着たい服は「LAなムードに流されないロゴスエットや、デニムにスニーカーにソックス」と即答した彼女の気分は、まさに90s。懐かしくて新しい、そのフレッシュな既視感が今っぽい。Tシャツ¥14,300(ジャンティーク)、デニムパンツ¥107,800※予定価格(セリーヌ バイ エディ・スリマン/セリーヌ ジャパン)、スニーカーとソックスは共にスタイリスト私物

一見、クラシカルなチェックのテーラードコートは、両脇にグラフィカルなカットアウトが入っていたり、オーバーサイズフィットでいてボタンをとめるとなんとも立体的でカーヴィなフォルムに変化したりと、マシュー・M・ウィリアムズによる新生ジバンシィらしいエッジと美学を感じる1枚。今回はあえてストリートな遊びをさらにON。コート¥504,900(ジバンシィ/ジバンシィ表参道店)、トラックジャケット¥30,800(TORO)、ショーツ¥5,480(古着屋 深緑)、シューズ¥125,400(チャーチ/チャーチ クライアントサービス)、ソックスはスタイリスト私物

60年代のファッションや90年代に活躍したミュージシャンPeachesの煌びやかなワードローブから着想を得たという、今季のサンローラン。パリシックなブルジョアコードに、肌になじんだ古着のラグランTでアクセントをきかせ、パーソナリティをより滲ませて。ベスト¥148,500、シャツ¥187,000※参考価格、ニーハイブーツ¥330,000※参考価格(全てサンローラン バイ アンソニー・ヴァカレロ/サンローラン クライアントサービス)、パンツ¥8,800(オトエ)、Tシャツ¥14,080(フラミンゴ 下北沢2nd)、ネックレス¥3,190(サンタモニカ渋谷)

セリーヌのリュクスなシアリングジャケットに、スポーティな古着のショーツを合わせて。一見意外にも思えるような重ね着や、カジュアルなアイテムとラグジュアリーを組み合わせるアイデアは、今季まさに挑戦したいスタイル。ジャケット¥836,000※予定価格(セリーヌ バイ エディ・スリマン/セリーヌ ジャパン)、ショーツ¥9,800(黒BENZ)

photograph: MITSUO OKAMOTO / styling: SHOTARO YAMAGUCHI [eight peace] / hair: SHINGO SHIBATA [eight peace] / make-up: ASAMI TAGUCHI [home agency] / model: RINKA

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