あなたを、私を「醜い」と判断するのは誰?一人二役で主演!韓国映画『顔 -かお-』パク・ジョンミンインタビュー
――パク・ジョンミンさんご自身も野心的な作品に多く出演されていらっしゃいますが、世に問うべきテーマ性を持っているかどうかが作品選びのキーワードなのでしょうか。
それはあると思います。もちろんだからといって、作品選びの基準がそこだけに限られているわけではありません。ただ、自分が参加することで世に出るべき物語の役に立つなら参加したいという気持ちは、年々強まっています。以前であれば、自分をよく見せられる作品や、憧れていた監督、素晴らしい俳優たちとご一緒できるかどうかにもっと関心が向いていた気がします。それらも重要な要素ですが、最近は「監督が伝えようとしている物語の具現化を助けるのが俳優という職業」という方向により意識が向いてきました。となると、監督のメッセージに同意・共感できる必要が出てきます。そのため、仰って下さった部分により重きを置くようになりました。

――パク・ジョンミンさんはこれまで、出演作ごとにがらりと顔つきを変えてきたと感じています。『顔 -かお-』でも父と息子で全くイメージが違う、けれど親子と思わせる絶妙なラインを構築されていました。俳優として、ご自身の顔をどう活用してきたのでしょう。
これは過去のインタビューでも語ってきたことですが、実は私は自分の顔があまり好きではありません。自撮りなんかも全くしないですしね。俳優としてありうる顔なのかなとは思いつつ、作品ごとに役柄に合わせた顔になれるようにメイク部とも話しながら、どこか自分の顔を消そうと努めてきました。ただ、自分の顔に対するこうした感情は、今後私が克服していかないといけない課題でもあると思っています。この顔に慣れて、受け入れること――それが自分の目標ですし、いかにこの顔を活用して観客の皆さんに魅力的な人物として見てもらえるかをこれからも考えていかなければなりません。

――となると、例えば現場でご自身のお芝居をモニターでチェックすることもあまりなさらないのでしょうか。
そうですね、自分の演技に不安を感じたときは見に行きますが、大丈夫かどうかの確認に留めて細かくはチェックしないようにしています。見てみたら「思ったよりよかった」というときはそれでOKですし、あくまで違和感があるときの判断基準としてモニターを使っています。
――ということは、ご自身の肌感をメインにして2役を演じ分けていたわけですよね。もちろん監督の演出もあったうえでかと思いますが、それであの精度なのは驚嘆します。
私は基本的に「監督がOKを出して下さればいい」というスタンスです。仮に監督がOKでも自分の中でもう少しこうした方がいいんじゃないかと思うときには、「あと1回だけ感じるままにやってみてもいいですか」とご相談しますが、どのテイクを使うかは監督が決めるもの。自分としてはあくまでもう一つのオプションを提供する気持ちでいます。自分の中でうまくいったなという手ごたえがあるときにはモニターを見ないでそのまま次に行く、どうもしっくりこないなと思ったときにはモニターを見つつ話し合って別の表現を試す、そしてOKテイクに対してまた違った解釈を見せたいという気持ちになった際は進言する――こうしたプロセスでいつも取り組んでいます。

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Interview&Text_SYO
Photograph_KAZUYUKI EBISAWA[MAKIURA OFFICE]
EDITOR
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